自然災害
2003年バム地震の概要と被害

2003年12月26日にイラン南東部で発生したバム地震の発生状況、アルゲ・バムをはじめとする建造物への被害、および国際的な支援や復興の動向について解説します。
📌 主なポイント
- ✓発生日時:2003年12月26日午前5時28分(現地時間)
- ✓規模:マグニチュード(Mw)6.6、震源の深さ10km
- ✓主な被害:旧市街の80%以上の建物が倒壊し、世界遺産のアルゲ・バムがほぼ全壊
- ✓国際支援:日本から国際緊急援助隊(医療チーム)が派遣され、1,051人の患者を診察
バム地震は、2003年12月26日現地時間午前5時28分に、イラン南東部のケルマーン州バムで発生したマグニチュード(Mw)6.6の直下型地震である。アメリカ地質調査所(USGS)などの記録によると、震源の深さは10kmと浅く、地域のインフラや建築物に甚大な被害をもたらした。

建築物への被害とバム遺跡
震源域となったバムでは、アドベ建築や無補強レンガ組石造で建造された住宅の多くが倒壊した。特に旧市街においては80%以上の建物が破壊され、世界遺産に登録されていた歴史的城塞都市「アルゲ・バム」もほぼ全壊するなど壊滅的な打撃を受けた。一方で、鉄筋コンクリート(RC)構造物は比較的被害が小さいものにとどまった。
ユネスコは2004年7月に同遺産を『バムとその文化的景観』として世界遺産に登録すると同時に、「危機にさらされている世界遺産」リストにも登録した。その後、国際的な協力や修復・保全活動が進められ、2013年6月に危機遺産リストからの除外が決定された。
被害状況と各国の対応
地震による死傷者数は、発生当初の混乱期を経て推計が調整され、大規模な犠牲者を出した。現地にはイランのモハンマド・ハータミー大統領や最高指導者アリー・ハーメネイーらが相次いで訪れ、対応にあたった。
国際社会からの支援も行われ、日本からは国際緊急援助隊として医師や看護師を含む医療スタッフ23名が12月28日から30日にかけて現地入りした。援助隊は1月7日までに1,051名の患者を診察し、1月11日に帰国したほか、自衛隊機や商用機によって緊急援助物資の輸送が実施された。
よくある質問
バム地震はいつ発生しましたか?
2003年12月26日の現地時間午前5時28分に発生しました。
バム地震の規模はどのくらいでしたか?
マグニチュード(Mw)6.6、震源の深さは10kmの直下型地震でした。
世界遺産のアルゲ・バムへの影響はどうでしたか?
地震によりほぼ全壊し、ユネスコによって「危機にさらされている世界遺産」リストに登録されましたが、その後の修復活動が評価され2013年に解除されました。
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参考文献
1. AFPBB News 『イラン南東部地震から10年、バム遺跡の復元は今』 2014年1月2日
2. United States Geological Survey (USGS) 'Magnitude 6.6 - SOUTHEASTERN IRAN', 2006年
3. BBC News 'Iran lowers Bam earthquake toll', 2004年3月29日
4. 国立情報学研究所 『イラン・バムの城塞 危機に瀕する遺産 復興への記憶』 2008年
5. 外務省 『イラン南東部(バム)地震の概要』 2004年4月2日
6. 土木学会 『2003年12月26日イラン・バム地震被害調査報告』 2004年4月1日