宇宙開発
A-train (衛星コンステレーション)

アメリカ、フランス、日本が共同で運用する地球観測衛星の衛星コンステレーション「A-train」の概要、軌道の特性、構成する人工衛星について解説します。
📌 主なポイント
- ✓A-trainはアメリカ、フランス、日本などが参加する地球観測衛星の衛星コンステレーションである。
- ✓高度約690kmの太陽同期軌道を周回し、赤道通過時刻が地方時で13時30分頃になる特徴を持つ。
- ✓複数の衛星が数分の時間差で同一軌道を飛行し、地球の大気や地表の統合的な観測データを提供する。
A-train(エー・トレイン、Afternoon Trainまたはthe Afternoon Constellation、和訳:地球観測衛星隊列)は、アメリカ航空宇宙局(NASA)、フランス国立宇宙研究センター(CNES)、および宇宙航空研究開発機構(JAXA)などによって進められている地球観測衛星の衛星コンステレーションである。
多数の観測装置を1機の大型衛星に搭載する代わりに、複数の衛星を同じ軌道上に投入することで同等の観測機能を分散して実現している。A-trainの衛星群は高度約690kmの太陽同期軌道を周回しており、赤道を通過する時刻が地方時の13時30分頃になるように調整されている。「The Afternoon Constellation(午後の星座)」という名称は、この午後通過の軌道特性に由来している。
これらの人工衛星は互いに数分程度の時間差を保ちながら同一軌道を飛行するため、各衛星が取得したデータを組み合わせることで、地球の大気や地表に関する高精度な三次元的観測データを作成することが可能となっている。

A-trainの構成衛星には、運用中のものや、すでに軌道を離脱したものが含まれる。
- OCO-2: 2014年7月2日に打ち上げられた二酸化炭素観測衛星であり、編隊の先頭に位置する。
- GCOM-W1: JAXAが開発した第一期水循環変動観測衛星「しずく」であり、2012年5月18日に打ち上げられた。
- Aura: 2004年7月15日に打ち上げられた大気観測衛星で、編隊の最後尾に位置している。
また、過去にはAquaやCALIPSO、CloudSat、PARASOLなどが参加していたが、それぞれのミッションの進展や軌道変更に伴い、A-trainの軌道から離脱している。

よくある質問
A-trainの由来は何ですか?
赤道を通過する時刻が地方時の午後(Afternoon)13時30分頃になる太陽同期軌道を周回していることから、「The Afternoon Constellation(午後の星座)」と呼ばれ、その頭文字や愛称としてA-trainと名付けられました。
A-trainにはどの国の宇宙機関が参加していますか?
アメリカ(NASA)、フランス(CNES)、日本(JAXA)などの宇宙機関が参加しています。
日本の衛星はどの機体が参加していますか?
JAXAの第一期水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W1)がA-trainに参加しています。
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地球観測衛星衛星コンステレーション宇宙航空研究開発機構アメリカ航空宇宙局太陽同期軌道
参考文献
- 宇宙英単語入門 A-train
- CNESMAG, «A-train Symposium October 2007: Constellation keeps its promises», January 2008
- NASA, “NASA Launches New Carbon-Sensing Mission to Monitor Earth’s Breathing”, July 2, 2014
- JAXAプレスリリース「第一期水循環変動観測衛星『しずく』(GCOM-W1)のA-Train軌道投入について」