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油山 (福岡県)

油山 (福岡県)

油山(あぶらやま)は、福岡県福岡市の城南区、早良区、南区にまたがる標高597mの山です。山名は、天平年間に清賀上人が正覚寺で椿油を精製したことに由来するという伝承がありますが、貝原益軒の『筑前国続風土記』では胡麻から油を精製したことが由来であると記されています。

\"油山の風景\"
油山の風景

東麓の柏原遺跡群からは弥生時代の石斧が出土しており、古くから周辺地域の人々が木材の伐採などで利用していたことが推定されています。

油山事件

1945年8月10日、油山の雑木林において、旧日本軍人が米軍捕虜8名を殺害する事件が発生しました。これは「西部軍事件」と総称される一連の捕虜殺害事件の一つであり、戦後に戦犯裁判でその詳細が明らかになりました。事件に関与した者たちはBC級戦犯として処罰されました。

\"油山の位置\"
油山の位置
\"地図\"
地図
\"片江展望台からの眺め\"
片江展望台からの眺め

参考文献

  1. 掛下尚一郎、永松愛子、東陽一『油山自然環境調査報告』財団法人日本野鳥の会、2009年5月1日、4頁。
  2. 山崎純男『最古の農村 板付遺跡』(シリーズ「遺跡を学ぶ」048)、新泉社、2008年、69頁。
  3. 斎藤充功『諜報員たちの戦後 陸軍中野学校の真実』角川書店、2005年7月15日。
  4. “殴られ続け絶命した米兵 「どこの誰が」住民が胸にしまった記憶”. 西日本新聞社. 2023年9月29日閲覧。
  5. “福岡県弁護士会 会内広報誌「月報」より:憲法リレーエッセイ 身近な戦争 西部軍事件”. 福岡県弁護士会. 2023年9月29日閲覧。
  6. 横浜弁護士会BC級戦犯横浜裁判調査研究特別委員会『法廷の星条旗 BC級戦犯横浜裁判の記録』日本評論社、2004年7月1日。
  7. “死の恐怖におびえ…「油山事件」3年半の逃亡、最後の戦犯の手記”. 西日本新聞. 2023年9月29日閲覧。
  8. “米捕虜を斬首した元日本軍人の苦悩を現代に問うノンフィクション『逃亡「油山事件」戦犯告白録』”. フロントラインプレス. フロントラインプレス合同会社. 2023年9月29日閲覧。