歴史上の人物

アドルフ・ティエール:フランスの政治家・歴史家

アドルフ・ティエール:フランスの政治家・歴史家
フランスの政治家・歴史家であるアドルフ・ティエールの生涯、首相歴、第三共和政初代大統領としての業績について解説します。

📌 主なポイント

  • 1797年4月16日にマルセイユ近郊で生まれた。
  • 『フランス革命史』などの著作で歴史家としても著名である。
  • 七月王政期に首相を務めた。
  • 1871年にフランスの行政長官に選出され、のちに第三共和政の初代大統領となった。

ルイ・アドルフ・ティエール(フランス語: Louis Adolphe Thiers、1797年4月16日 - 1877年9月3日)は、フランスの政治家、歴史家である。「チエール」と表記されることもある。七月王政期に首相を務め、普仏戦争後の混乱期にはフランスの行政長官および第2代大統領(第三共和政初代大統領)に就任した。

アドルフ・ティエールの肖像画
アドルフ・ティエールの肖像画

マルセイユ近郊のブック=ベル=エールで生まれ、エクスの法学部を卒業後、弁護士免許を取得した。しかし法学よりも文学や歴史に関心を抱き、パリに出て『ル・コンスティテュショネル』紙への寄稿や『フランス革命史』の執筆を通じて自由主義者としての名声を確立した。

政治キャリアと主要な役職

七月王政期にはルイ・フィリップ1世を支持し、代議院議員や内務大臣、さらには首相を歴任した。歴史家としても活動を続け、『執政政府と第一帝政の歴史』を著している。

アドルフ・ティエールの直筆サイン
アドルフ・ティエールの直筆サイン

第二共和政期および第二帝政期を通じて政治の表舞台や野党活動に携わり、普仏戦争の際には休戦協定交渉に関与した。1871年に国民議会より行政長官に選出され、ドイツとの講和条約を締結させた後、パリ・コミューンの鎮圧を経て同年8月に大統領に就任した。

晩年

1873年5月に議会との対立から大統領を辞任した。その後も議員として活動を続けたが、1877年9月3日にサン=ジェルマン=アン=レーで病死した。

よくある質問

アドルフ・ティエールはどのような役職に就きましたか?
内務大臣、外務大臣、首相、および第三共和政の初代大統領(行政長官)などを歴任しました。
アドルフ・ティエールの代表的な著作は何ですか?
全10巻からなる『フランス革命史』や『執政政府と第一帝政の歴史』が広く知られています。

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参考文献

阪上孝「チエール」『日本大百科全書(ニッポニカ)』コトバンク。
Saintsbury, George (1911). "Thiers, Louis Adolphe". Encyclopædia Britannica. Vol. 26 (11th ed.). Cambridge University Press.