気象学

高層気象台

高層気象台
高層気象台は、気象庁の施設等機関として高層気象の観測や研究、観測機器の校正を行う専門機関です。茨城県つくば市に位置し、日本の高層気象観測の拠点として重要な役割を担っています。

📌 主なポイント

  • 1920年8月25日に設立された気象庁の施設等機関である。
  • 茨城県つくば市長峰に所在し、高層気象の観測・研究および測器の校正を行う。
  • 天気予報を行わない気象庁の機関の一つである。
  • 2023年より自動放球装置(ABL)による観測運用を開始している。

高層気象台(こうそうきしょうだい、英: Aerological Observatory)は、国土交通省気象庁の施設等機関です。茨城県つくば市長峰に拠点を置き、高層気象の観測、研究、および高層気象観測用測器の点検・校正を専門的に行っています。気象庁の組織において、天気予報業務を行わない数少ない機関の一つとして知られています。

高層気象台の施設外観
高層気象台の施設外観

歴史と沿革

1920年(大正9年)8月25日、当時の筑波郡小野川村館野(現在のつくば市)に、高層大気を専門に観測する機関として設立されました。同地は後に気象研究所も設置されるなど、日本の気象研究における重要な拠点となりました。

設立当初から気球を用いた観測を行い、1924年にはジェット気流の発見に寄与する成果を上げています。その後、ラジオゾンデ観測(1944年開始)やレーウィン観測(1948年開始)など、時代とともに観測技術を高度化させてきました。2023年3月には、自動放球装置(ABL)による高層気象観測を開始し、観測の自動化と効率化を進めています。

主な業務

高層気象台の主な業務は以下の通りです。

  • 自由気球を用いた高層大気の観測および研究
  • 地上に設置した光学機器等によるオゾン層などの超高層大気の観測
  • 高層気象観測用測器の点検および校正
  • 係留気球を用いた下層大気の観測

また、国際的な観測網であるGCOS基準高層観測網(GRUAN)への参加や、アジア・太平洋地域におけるオゾン観測の国際比較など、国際的な協力体制においても中心的な役割を果たしています。

組織

高層気象台は、総務課、観測第一課、観測第二課の3課体制で運営されています。

よくある質問

高層気象台では天気予報を行っていますか?
いいえ、高層気象台は高層気象の観測や研究、測器の校正を専門とする機関であり、天気予報業務は行っていません。
高層気象台の主な役割は何ですか?
高層大気の観測、オゾン層などの超高層大気の観測、および高層気象観測に使用する機器の点検・校正が主な役割です。
高層気象台はどこにありますか?
茨城県つくば市長峰1番地2に位置しています。

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参考文献

  • 国土交通省組織令(令和8年4月1日施行)- e-Gov 法令検索
  • 高層気象台の沿革 - 高層気象台公式サイト