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航空機の型式証明制度の概要と仕組み

航空機の型式証明(TC)の概要、耐空証明との違い、日本の航空法に基づく検査プロセスや追加型式設計の承認(STC)について解説します。

📌 主なポイント

  • 型式証明は、新しく開発された民間航空機や無人航空機の設計・製造過程が安全性や環境適合性の基準を満たしているかを事前に証明する制度である。
  • 日本の国内においては、国土交通省航空局が型式証明の検査・審査を担当する。
  • 型式証明を取得している航空機は、個別の機体に必要となる耐空証明の検査の一部が省略されるメリットを持つ。

型式証明(かたしきしょうめい、英語: Type Certificate)とは、新たに開発・製造された民間航空機や無人航空機の型式が、安全性及び環境適合性の基準に満たしていることを事前に証明する制度である。

概説と耐空証明との関係

型式証明は「TC」とも称され、航空機の開発段階において設計や製造過程の検査をあらかじめ行うものである。これにより、個別の機体に義務付けられる耐空証明の検査における重複を省く役割を持つ。そのため、型式証明の審査基準は耐空証明の基準と同一のものを用いる。

耐空性とは狭義には強度・構造・性能に関する基準を指し、広義には騒音や発動機の排出物に関する基準も含まれる。また、適合性とは定められた詳細項目に合致しているかを示す概念である。

日本における型式証明検査

日本国内においては、航空法に基づき新たに開発・製造された航空機の型式設計、その設計に係る1機の製造過程、および完成後の実用機としての各種審査・試験を実施する。これらの業務は国土交通省航空局が担当する。

型式証明には有効期限がなく、新たに開発された型式ごとに取得される。国産航空機の場合は原則として取得が求められ、取得した型式に基づいて製造された航空機を実際の飛行等で使用する際には、別途耐空証明を受ける必要がある。ただし、型式証明を受けている場合は耐空証明検査の一部が省略される。

追加型式設計の承認

追加型式設計の承認(STC)とは、型式証明を取得した航空機に対し、基本構体以外の設計の一部を変更して改造を行う際、その変更部分を国が承認する制度である。承認された場合、型式証明を取得した機体と同様に耐空証明の一部検査が省略される。

よくある質問

型式証明とは何ですか?
新たに開発・製造された航空機の型式が、安全性および環境適合性の基準を満たしていることを事前に証明する制度です。
耐空証明との違いは何ですか?
型式証明は新たに開発された航空機の「型式」に対して与えられるもので有効期限はありません。一方、耐空証明は製造された個々の機体が安全基準に適合しているかを証明するものであり、個別の機体ごとに必要となります。
追加型式設計の承認(STC)とは何ですか?
型式証明を取得した航空機に対して、基本構体以外の設計の一部を変更・改造する場合に、その変更内容を国が承認する制度です。

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耐空証明航空法国際民間航空機関型式認証

参考文献

  • 日本放送協会 (2023年11月17日) “悲願の日本の翼 何を残したのか | NHK | ビジネス特集” NHKニュース
  • 航空機国際共同開発促進基金 “航空機の型式証明について”
  • 国土交通省航空局安全部航空機安全課 「型式証明への取組み」
  • 航空の安全の増進に関する日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定