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アイテールと古代自然哲学におけるエーテル概念の展開

エーテル(古希: αἰθήρ、英: ether)とは、古代ギリシアの自然哲学に端を発する概念である。原義は「常に輝き続けるもの」を意味し、当初は大気の上層や神々の領域を指していたが、のちにアリストテレスの自然学によって天界を構成する第五元素(クインテッセンス)として体系化された。

古代ギリシアにおけるアイテール

アリストテレス以前の初期ギリシア自然哲学者たちの間でも、アイテールは地上の朽ちゆく物質とは異なる永続的な領域として言及されていた。パルメニデスはこれを大気の上方の希薄な炎と捉え、ピュタゴラス教団は死後に魂が至る領域と考えた。エンペドクレスは、高層の炎とアーエール(下層の空気)の接触によって生じるとみなした。

参考文献

  1. 廣川洋一 (1997). 『ソクラテス以前の哲学者』. 〈講談社学術文庫〉. p. 258; ed. Philip Wheelwright (1966). The Presocratics. New York: Odyssey Press. p. 99; Peter Pesic (2004). Sky in a Bottle. Cambridge: MIT Press. pp. 5–6
  2. The Presocratics. p. 230; Sky in a Bottle. p. 6
  3. The Presocratics. pp. 152–153; Sky in a Bottle. p. 6
  4. Aristotle. On the Heavens. pp. 270b; David Park (1997). The Fire Within the Eye. Princeton: Princeton Univ. Press. p. 270
  5. 『屈折光学』. 青木靖三・水野和久訳. pp. 116–117、ルネ・デカルト (1991). 『増補版デカルト著作集』. 1. 白水社所蔵。