気象学
霰(あられ)の気象学的特徴と分類

雲から降る直径5ミリ未満の氷粒「霰(あられ)」について、雪霰と氷霰の分類や気象観測上の定義、構造を解説します。
📌 主なポイント
- ✓霰は、雲から降る直径5ミリメートル未満の氷粒である。
- ✓雪霰は白色不透明で比重が小さく、踏むと簡単に潰れる。
- ✓氷霰は半透明で密度が高く、雪霰が雹へ成長する途中の状態にあたる。
霰(あられ)とは、雲から降る直径5ミリメートル(mm)未満の氷粒である。雪霰(ゆきあられ)と氷霰(こおりあられ)の2種類に大別される。

雪霰と氷霰の分類
雪霰は白色で不透明な氷の粒であり、形は球状や半円錐状を示す。直径はおおむね2 mmから5 mm程度であり、堅い地面に落ちると弾み、容易に割れたり潰れたりする特徴を持つ。中心となる氷の粒の周囲を微細な氷粒子が急速に凍結して覆う構造をしており、隙間を多く含むため比重は0.8未満と小さい。

一方、氷霰は半透明の氷の粒であり、球状で表面は滑らかで密度が高い。直径は5 mm程度、あるいはそれ以上になることもある。堅い地面に落ちると音をたてて弾み、踏んでも簡単には潰れない。隙間が比較的少なく、比重は0.8を超える場合がある。

氷霰は、雪霰が雹(ひょう)へと成長する途中の状態にあたる。強い上昇気流を持つ積乱雲や発達した積雲の中で、過冷却の水滴に衝突して凍結する過程を繰り返すことで形成される。


気象観測上の扱い
天気予報や観測において、雪霰は雪、氷霰は雨として扱われる場合があるが、観測上の大気現象としては「霰」として区別される。日本では自動気象観測装置の導入に伴い、アメダスなどの拠点では大気現象としての霰の記録が2019年2月に廃止された。

よくある質問
霰の大きさの定義は何ですか?
直径5ミリメートル未満の氷粒が霰と定義されています。5ミリメートルを超えるものは雹に区分されます。
雪霰と氷霰の違いは何ですか?
雪霰は白色不透明で隙間が多く割れやすいのに対し、氷霰は半透明で表面が滑らかで密度が高く、簡単には潰れない特徴があります。
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参考文献
『最新気象の事典』東京堂出版、1993年。『気象観測の手引き』気象庁、1998年。International Cloud Atlas, World Meteorological Organization, 2017.