軍事航空技術
艦上機の着艦装置におけるアレスティング・フックの構造と歴史

航空母艦や陸上基地での着艦・着陸時に使用されるアレスティング・フックの構造、運用方法、および歴史的変遷について解説します。
📌 主なポイント
- ✓アレスティング・フックは航空母艦での着艦時にワイヤーを捉えて機体を急停止させるための装置である。
- ✓第二次世界大戦前までに、イギリスや日本などの各国海軍は縦索式から現在の横索式アレスティング・ワイヤーへと移行した。
- ✓F-15やF-16などの陸上機でも、非常時の緊急着陸用としてアレスティング・フックを装備している場合がある。
アレスティング・フック(arresting hook)とは、主に艦上機の機体尾部下方に装備される、可動式の機体制動用拘束フックである。着艦時、航空母艦の飛行甲板に装備されたアレスティング・ワイヤーに引っかけて機体制動を助け、短距離で停止させる効力を持つ。飛行中は折りたたまれている。
アレスター、アレスター・フック、テイル・フック、着艦フックなどとも呼ばれる。
概要と運用方式
STOVL機を除く多くの艦上機は垂直着陸能力を持たず、かつ着艦にあたっては厳密な停止距離限界を持たざるを得ないため、航空母艦側のアレスティング・ワイヤーとセットで機体側のアレスティング・フックはほぼ必須の装備となっている。
よくある質問
アレスティング・フックとは何ですか?
艦上機の尾部に装備される可動式の制動用フックで、空母の甲板にあるアレスティング・ワイヤーに引っかけて短距離で停止するために使用されます。
陸上機にもアレスティング・フックは装備されていますか?
F-15やF-16などの一部の陸上運用を前提とした軍用機でも、事故などの非常時に滑走路のワイヤーを使って緊急停止するために装備されていることがあります。
ボルターとは何ですか?
空母への着艦時にアレスティング・フックがワイヤーを引っ掛け損なう現象のことで、この場合機体はそのまま再発艦して着艦をやり直します。
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参考文献
- David W. Wragg (1973). A Dictionary of Aviation (first ed.). Osprey. p. 42. ISBN 9780850451634