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映画『新しき土』解説:日独合作の背景と特撮表現

映画『新しき土』解説:日独合作の背景と特撮表現
1937年に公開された日独合作映画『新しき土』の歴史的背景、あらすじ、スタッフ、そして円谷英二が参加した特撮表現について解説します。

📌 主なポイント

  • 1937年2月に公開された日本とドイツ国の合作映画である。
  • ドイツ側の監督・製作総指揮はアーノルド・ファンク、日本側の監督・脚本は伊丹万作が務めた。
  • 円谷英二が撮影協力として参加し、日本初の本格的なスクリーン・プロセス撮影を行った。

新しき土』(あたらしきつち)は、1937年(昭和12年)に公開された日本とドイツ国の合作映画である。ドイツ語版のタイトルは『Die Tochter des Samurai』(『侍の娘』)として制作された。

新しき土
新しき土

歴史的背景と製作経緯

本作の製作背景には、当時の日本とドイツの政治的・軍事的な接近があった。ドイツ側のプロパガンダや東和商事映画部、川喜多長政らの動きが関わっており、1936年の撮影隊訪日にはフリードリヒ・ハックが同行し、同年11月には日独防共協定の締結に至った。ドイツ国内では、アドルフ・ヒトラーやヨーゼフ・ゲッベルスが検閲に関与したことが報じられた。

ストーリーと構成

海外留学から帰国した青年・大和輝雄を主人公に、西洋文明にかぶれた輝雄と、伝統的な価値観を持つ許婚・光子や家族との葛藤を描く。物語の終盤では満州へと舞台が移り、当時の日本の満州進出を背景とした描写が取り入れられている。

映画の一シーン 大和邸でゲルダ(右、ルート・エヴェラー)に箸の使い方を教える光子(左、原節子)
映画の一シーン 大和邸でゲルダ(右、ルート・エヴェラー)に箸の使い方を教える光子(左、原節子

スタッフと特撮表現

ドイツの山岳映画の巨匠アーノルド・ファンクと、日本の伊丹万作が共同で監督を務めたが、文化的背景の違いからファンク版と伊丹版の2種類のフィルムが制作された。出演者には原節子、小杉勇、早川雪洲らが名を連ねている。また、撮影協力として参加した円谷英二は、本作において日本で初となる本格的なスクリーン・プロセス撮影を行っている。

よくある質問

『新しき土』のドイツ語版タイトルは何ですか?
『Die Tochter des Samurai』(『侍の娘』)です。
監督は誰が務めましたか?
ドイツのアーノルド・ファンクと、日本の伊丹万作が共同で監督を務めました。
主な出演者は誰ですか?
原節子、小杉勇、早川雪洲などが出演しています。

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アーノルド・ファンク伊丹万作原節子早川雪洲円谷英二

参考文献

  • 『東和商事合資会社社史』東和商事合資会社、1942年。
  • 『東宝特撮映画全史』監修田中友幸、東宝出版事業室、1983年。
  • 『円谷英二特撮世界』勁文社、2001年。