暦・時間

8月:歴史、名称の由来、および年中行事

8月:歴史、名称の由来、および年中行事
グレゴリオ暦における第8の月「8月」についての歴史、名称の由来、日本の異名、主な年中行事やスポーツ大会について解説する百科事典記事です。

📌 主なポイント

  • 8月はグレゴリオ暦で年の第8番目の月に当たり、31日間ある。
  • 英語名のAugustはローマ皇帝アウグストゥスに由来する。
  • 日本では旧暦8月を「葉月」と呼び、現在でも新暦8月の別名として用いられている。
  • 北海道アイヌ語旭川方言では「夜に水浴びをする月」を意味する表現で呼ばれることがある。

8月(はちがつ)は、グレゴリオ暦で年の第8番目の月に当たり、31日間を有する。

北海道アイヌ語旭川方言では、8月を「夜に水浴びをする月」を意味するクンネスシチュㇷ゚(アイヌ語: kunne susi cup)と呼ぶ。

『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』より8月
『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』より8月

歴史と名称の由来

英語名の August は、ローマ皇帝アウグストゥスに由来する。紀元前1世紀、アウグストゥスはユリウス暦の運用を修正するとともに、それまで「6番目の月」を意味していた Sextilis から自身の名へと改称した。

かつては「アウグストゥスが2月の日数を削って8月を31日に増やした」という俗説が広く知られていたが、これは11世紀の学者ヨハネス・ド・サクロボスコが提唱したものであり、名称変更以前から2月は短く8月は長かった事を示す文献の発見により、現在では否定されている。

日本における呼称と異名

日本では旧暦8月を葉月(はづき)と呼び、新暦8月の別名としても用いられる。葉月の由来には諸説あり、木の葉が紅葉して落ちる「葉落ち月」とする説が著名である。このほかにも、「穂張り月」「初来月」「南風月」などの説が存在する。

また、日本には以下のような数多くの異名が存在する。

  • 秋風月(あきかぜづき)
  • 雁来月(かりきづき)
  • 木染月(こぞめつき)
  • 月見月(つきみづき)
  • 燕去月(つばめさりづき)

主な年中行事とスポーツ

日本では、お盆や終戦記念日、各地の花火大会や夏祭りが集中する時期である。東北地方の三大祭りである青森ねぶた祭り、竿燈まつり、山形花笠まつりが開催されるほか、広島原爆の日(8月6日)や長崎原爆の日(8月9日)といった重要な歴史的日も含まれる。

スポーツ界では、阪神甲子園球場での全国高等学校野球選手権大会が上旬から下旬にかけて開催されるほか、海外ではテニスの全米オープンなどが実施される。

よくある質問

8月の英語名「August」の由来は何ですか?
ローマ皇帝アウグストゥスに由来しています。紀元前1世紀にユリウス暦の修正を行った際、それまでの「Sextilis」から自分の名に変更されました。
日本における「葉月」という呼び名の由来は何ですか?
諸説ありますが、木の葉が紅葉して落ちる様子から「葉落ち月」とした説が有名です。他にも「穂張り月」や「初来月」などの説があります。
8月にはどのような日本の年中行事がありますか?
お盆や終戦の日のほか、青森ねぶた祭り、竿燈まつり、阿波踊りなどの大規模な夏祭りが多数開催されます。

関連記事

7月9月グレゴリオ暦ユリウス暦お盆

参考文献

  1. 《ことばからみたアイヌ文化と自然2》アイヌ文化における時間使用 高橋 靖以(北海道大学アイヌ・先住民研究センター博士研究員=特別寄稿) 月刊シロㇿ