オーストラリア英語の言語的特徴と歴史
📌 主なポイント
- ✓オーストラリア英語はイギリス英語を基盤とし、コックニーやアイルランド英語の影響を受けて形成された。
- ✓発音のタイプは「Cultivated」「General」「Broad」の3つに分類されることが一般的である。
- ✓語彙において「-ie」や「-o」で終わる短縮形を多用する傾向がある。
オーストラリア英語(Australian English)は、オーストラリア連邦で話される英語の変種です。イギリス英語を基盤としつつ、歴史的背景や地理的要因により独自の発達を遂げました。現地では「オージー英語(Aussie English)」とも呼ばれます。
歴史的背景
オーストラリア英語の起源は、18世紀後半の植民地化に遡ります。初期の入植者が話していたロンドンの下町訛りであるコックニーや、アイルランド英語の影響を強く受けて形成されました。その後、第二次世界大戦以降は、メディアやソフトウェアを通じてアメリカ英語の影響も受けています。
言語的分類
オーストラリア英語の方言は、地理的な区分よりも社会階級や教育水準による分類が一般的です。主に以下の3つの発音タイプが知られています。
- Cultivated: イギリスの容認発音(RP)に近いとされるもの。
- General: 最も広く話されている標準的な発音。
- Broad: 強い訛りを持つもの。
シドニーなどの都市部では、若年層を中心にGeneralな発音が主流となっています。
発音の特徴
オーストラリア英語には、イギリス英語と共通する非R音化(R-dropping)などの特徴があります。母音の後に続く「r」は発音されず、前の母音を伸ばす傾向があります。一方で、母音と母音の間に「r」が挿入される「Rリンキング」も頻繁に見られます。また、二重母音の調音にも独自性があり、アルファベットの「A」や「I」の発音が他地域の英語と異なる響きを持つことが特徴です。
語彙と表現
オーストラリア英語には、短縮形を好む文化が見られます。単語の末尾に「-ie」や「-o」を付ける表現が多用されます(例:barbecueをbarbie、service stationをservo)。また、「G'day(こんにちは)」や「No worries(問題ない、どういたしまして)」といった独特の言い回しは、オーストラリア英語を象徴する表現として広く知られています。
準拠と表記
公的な文書や教育機関では、『マックワーリー辞書(Macquarie Dictionary)』や『オーストラリア版オックスフォード英語辞典(Australian Oxford Dictionary)』が標準として参照されます。綴りについてはイギリス英語の慣習(centre, colourなど)を基本としています。
よくある質問
オーストラリア英語とアメリカ英語の主な違いは何ですか?
「No worries」はどのような意味で使われますか?
オーストラリア英語には方言がありますか?
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参考文献
- Australian Braille Authority (2016). Unified English Braille.
- Hammarström, H., Forkel, R., Haspelmath, M., et al. (2016). Glottolog 2.7. Max Planck Institute for the Science of Human History.
- Robb, M. P., Maclagan, M. A., & Chen, Y. (2004). Speaking rates of American and New Zealand varieties of English. Clinical linguistics & phonetics.