海洋地理学
堆(海底地形)の概要と特徴
海底地形の一種である「堆(バンク)」について、その定義や成因、漁場としての重要性、および代表的な例を解説します。
📌 主なポイント
- ✓堆(バンク)は大陸棚や島棚の上に位置する比較的浅い海底地形である。
- ✓成因は火山性や侵食性など多様である。
- ✓水深が浅く栄養が豊富なため、魚介類の生息に適した良質な漁場となることが多い。
堆(たい、英: Bank)とは、海底地形の一種であり、大陸棚や島棚の上において周囲よりも水深が浅くなっている場所を指します。一般的に船の航行に直接的な支障をきたさない程度の水深を保っていることが特徴です。
成因と特徴
堆の成因は多岐にわたり、火山活動によるものや、侵食作用によって形成されたものなどが存在します。地形の配置によって呼び名が異なり、複数の堆が一線に並んでいる場合は堆列(Bank Chain)、密集しているが特定の列をなさない場合は堆群(Banks)と分類されます。
堆は周囲の海底と比較して水深が浅いため、太陽光が届きやすく、魚介類の生息や繁殖に適した環境が整っています。そのため、多くの堆は世界的に重要な漁場として利用されています。
代表的な堆
世界各地には著名な堆が存在し、その多くが水産資源の宝庫として知られています。
- 日本周辺:日本海に位置する大和堆や武蔵堆、オホーツク海の北見大和堆などが有名です。
- カナダ:北大西洋に位置するグランドバンクは、世界最大級の漁場として歴史的に知られています。
- イギリス:北海に位置するドッガーバンクは、ヨーロッパにおける重要な漁場の一つです。
よくある質問
堆と他の海底地形の違いは何ですか?
堆は大陸棚などの浅い場所にある地形を指しますが、航行に支障がない程度の水深がある点が特徴です。より浅く、航行の障害となるものは「碆(はえ)」などと呼ばれ区別されます。
なぜ堆は漁場として適しているのですか?
周囲よりも水深が浅いため、太陽光が海底まで届きやすく、プランクトンや海藻が繁殖しやすいため、それを餌とする魚介類が集まりやすい環境が形成されるからです。
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参考文献
跡部治「海底地名の決定」『地学雑誌』第84巻第1号、東京地学協会、41-45頁、2019年12月16日閲覧。