物理学・単位

ベクレル:放射能の強さを表す国際単位系(SI)組立単位

ベクレル:放射能の強さを表す国際単位系(SI)組立単位
放射能の強さを表す国際単位系(SI)組立単位であるベクレル(Bq)の定義、歴史、他の放射線量との違いについて詳しく解説します。

📌 主なポイント

  • ベクレル(Bq)は放射能の強さを表すSI組立単位である。
  • 1ベクレルは1秒間に1個の原子核が崩壊する状態を指す。
  • 単位の名称はフランスの物理学者アンリ・ベクレルに由来する。

ベクレル(英語:becquerel、記号: Bq)とは、放射能の強さを表す国際単位系(SI)の組立単位であり、1秒間に崩壊する原子核の数で定義されます。

定義と歴史的背景

ベクレルの次元は秒の逆数(s-1)であり、一例として、ある放射性物質が8秒間に370個の原子が崩壊する場合、その放射能は46.25 Bqとなります。

単位の名称は、ウランの放射能を発見しノーベル物理学賞を受賞したフランスの物理学者アンリ・ベクレルに因んでいます。かつては壊変毎秒(dps)という表現が用いられていましたが、1975年の国際度量衡総会において現在の名称および定義に定められました。

放射能の量と放射線の線量

ベクレルは放射性物質から出ている放射線の量(放射能の強さ)を表す物理量であり、人体への影響を直接示すものではありません。人体への影響評価には、吸収線量(単位: グレイ Gy)や実効線量(単位: シーベルト Sv)といった別の単位が用いられます。

アルファ線、ベータ線、ガンマ線、中性子線と物質との相互作用を簡単に表した図
アルファ線、ベータ線、ガンマ線、中性子線と物質との相互作用を示す図

同量のベクレル値を持つ放射性物質であっても、放出する放射線の種類やエネルギー、測定位置や遮蔽などの条件によって人体や物質への影響は異なります。

よくある質問

ベクレルとはどのような単位ですか?
放射能の強さを表す国際単位系(SI)の組立単位であり、1秒間に崩壊する原子核の数を表します。
ベクレルとシーベルトの違いは何ですか?
ベクレルは放射性物質が放射線を出す能力(放射能の強さ)を表し、シーベルトは人体が受ける放射線の影響の度合い(実効線量)を表します。

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参考文献

  • 原子力百科事典ATOMICA「放射能と放射線の単位」日本原子力研究開発機構。
  • 国立天文台 編『理科年表』丸善。