地理・都市

バーミンガム (イングランド)

バーミンガム (イングランド)
イギリス・イングランド中部に位置する工業都市バーミンガムの歴史、地理、経済、交通、文化に関する百科事典記事。

📌 主なポイント

  • バーミンガムは、ロンドンに次ぎイギリスで第2位の都市圏人口を持つ都市である。
  • 18世紀以降の産業革命期において、蒸気機関の改良や金属加工などの工業都市として発展した。
  • 2023年9月に市議会が事実上の財政破綻を宣言し、その後中央政府の管理下で再建が進められている。

バーミンガム(英語: Birmingham)は、イギリスのイングランド中部、ウェスト・ミッドランズ地域に属する都市である。首都ロンドンに次ぐ同国第2の都市圏人口を有し、歴史的にイギリスの工業や製造業の中心地として発展してきた。

歴史

18世紀まで目立った特徴のない小さな村であったが、産業革命の進展に伴い運河網や鉄道の交差地点となったことから、一大工業都市へと急成長を遂げた。ジェームズ・ワットによる蒸気機関の改良や、マシュー・ボールトンによる金属加工など、近代工業の基盤となる技術や工場がこの地で発展した。

地理と気候

イングランドの中心部に位置し、交通の要衝として機能している。ケッペンの気候区分では西岸海洋性気候(Cfb)に属し、北大西洋海流の影響を受けるため、同緯度の地域と比較して冬季の気温が比較的穏やかである。

経済と近年の動向

周辺地域はかつて「ブラック・カントリー」と呼ばれた重工業地帯であり、自動車や化学などの産業が培われてきた。一方で、2023年9月に市議会が事実上の財政破綻を宣言し、職員の賃金格差是正費用や大規模ITシステム導入のコスト膨大化が報じられた。その後、中央政府による管理下に入り、翌2024年3月には大幅な増税や歳出削減を含む再建策が決定されている。

交通

鉄道ではバーミンガム・ニューストリート駅が国内有数の大規模ターミナルとして機能しており、主要都市を結ぶ路線が乗り入れている。また、航空の玄関口としてバーミンガム空港が置かれ、国内外への路線網を持っている。

文化とスポーツ

ブラック・サバスやジューダス・プリースト、デュラン・デュランなど、数多くの著名なロックバンドやミュージシャンを輩出したことで知られる。また、古くからの名物料理としてバルチ(カレー料理)が挙げられるほか、J・R・R・トールキンが幼少期を過ごした景観が小説のモデルに影響を与えたとされる。スポーツ分野では、アストン・ヴィラFCやバーミンガム・シティFCなどのサッカークラブが本拠地を置いている。

よくある質問

バーミンガムの位置はどこですか?
イギリス・イングランド中部、ウェスト・ミッドランズ地域に位置しています。
バーミンガムが工業都市として発展した背景は何ですか?
18世紀の産業革命期に、運河や鉄道の交差地点となり、ジェームズ・ワットらによる技術革新や金属加工業が盛んになったためです。
バーミンガムの気候の特徴は何ですか?
西岸海洋性気候に属しており、北大西洋海流の影響により北緯52度に位置しながらも冬季の気温が比較的穏やかです。

関連記事

ロンドンマンチェスター産業革命ジェームズ・ワットJ・R・R・トールキン

参考文献

  • Demographia: World Urban Areas & Population Projections
  • Manchester tops second city poll
  • Winterbourne 1991–2020 averages (Met Office)
  • 第一生命経済研究所「英バーミンガム市が財政破綻」
  • 日本経済新聞「財政破綻の英バーミンガム、21%増税」