歴法
仏滅紀元の歴史と現代における運用
タイ王国を中心に用いられる仏滅紀元(仏暦)の導入経緯、グレゴリオ暦との関係性、および各国での表記法について解説する事典記事。
📌 主なポイント
- ✓タイ王国では1912年にラーマ6世によってラッタナコーシン暦が廃止され、仏滅紀元が導入された。
- ✓1940年(仏滅紀元2483年)にグレゴリオ暦との誤差を修正するため、9月でその年が打ち切られた。
- ✓タイ語での表記は「プッタ・サッカラート」であり、略称として「ポー・ソー(พ.ศ.)」が用いられる。
仏滅紀元(ぶつめつきげん)は、釈迦(ゴータマ・ブッダ)が入滅したとされる年を元年とする紀年法である。主にタイ、ラオス、カンボジアなどの仏教国において公式あるいは伝統的な暦の基準として使用されている。
タイ王国における導入と経緯
タイ王国における仏滅紀元の使用は、1912年にラーマ6世がラッタナコーシン暦を廃止し、それに代わるものとして導入したことに始まる。導入の背景には、仏教に関する歴史研究において西暦よりも仏滅紀元を用いる方が都合がよかったという事情が存在した。
導入当初のタイでは太陰暦を基準として運用されていたが、仏滅紀元2483年(1940年)に対象の年が9月で打ち切られ、グレゴリオ暦(太陽暦)との間の誤差が修正された。これにより、現在では西暦との間で日付や年の移行における整合性が図られている。
表記法と諸暦法との関係
タイ語では仏滅紀元を「プッタ・サッカラート(พุทธศักราช)」と呼び、年代を表記する際は頭文字を取って「ポー・ソー(พ.ศ.)」と略される。例えば、西暦2026年は仏滅紀元では「พ.ศ. 2569」と表記される。
西暦との間には原則として543年の差が存在する(タイ、カンボジア、ラオスの基準)。また、他の地域や旧来の暦法との換算関係としては以下のようなものがある。
- ラッタナコーシン暦:仏暦 - 2324
- ビルマ暦:仏暦 - 1181
- 西暦:仏暦 - 543(タイ、カンボジア、ラオス)
よくある質問
仏滅紀元と西暦の間には何年の差がありますか?
タイ、カンボジア、ラオスにおいて、仏滅紀元と西暦の間には原則として543年の差があります。
タイで仏滅紀元が導入されたのはいつですか?
1912年にタイ王国のラーマ6世によって導入されました。
タイ語で仏滅紀元はどのように略されますか?
タイ語では「プッタ・サッカラート」と呼ばれ、頭文字をとって「ポー・ソー(พ.ศ.)」と表記されます。
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参考文献
タイ王国における法的・歴史的暦法運用に関する記録および資料に基づく。