気象学・気象データ
二進形式汎用気象通報式(BUFR)の概要と仕組み
世界気象機関(WMO)が規定する二進形式汎用気象通報式(BUFR)の基本構造、規定内容、および従来の気象通報式との違いについて解説します。
📌 主なポイント
- ✓BUFRはBinary Universal Form for the Representation of meteorological dataの略称である。
- ✓世界気象機関(WMO)が規定する国際的な気象通報の方式である。
- ✓データ構造はSection 0からSection 5までの6つの大項目で規定されている。
二進形式汎用気象通報式(にしんけいしきはんようきしょうつうほうしき)、通称BUFR(Binary Universal Form for the Representation of meteorological data、バファー)は、世界気象機関(WMO)が規定する国際的な気象通報の方式である。気象データを二進(バイナリ)データとしてファイルフォーマット化し、効率的に伝送することを目的としている。
導入の背景と用途
各観測点から多数の気象要素を伝達する際には、従来の伝統的な通報式(SYNOP、SHIP、METARなど)が用いられることが多い。しかし、これらとは異なる特性を持つ情報においては、二進形式による伝達が効率的とされる。例えば、単一の気象要素が多数の観測点から収集されるウインドプロファイラのデータ、平均値や平年差などの統計情報、および数値予報に関係する格子点や計算値の情報(GPV、GRIB、GRIB2など)の伝送において、BUFRや関連する形式が活用されている。
BUFRの主な規定構造
BUFRに関する規定は、WMOが刊行する『Manual on Codes』(WMO-No.306)の「Part B - Binary Codes」の節に含まれており、全体として6つのセクション(Section 0からSection 5)によって構成されている。
- Section 0(インジケータセクション):CCITT IA5の規定に基づいて文字形式で「BUFR」であることを示し、全データのオクテット長やBUFRのエディションを示す。
- Section 1(識別セクション):日時やデータ形式などのメタデータを格納する部分であり、エディション3では17オクテット、エディション4では22オクテットにわたり情報が盛り込まれる。
- Section 2(オプションセクション):WMOでは規定していないローカルのオプションを記述する領域である。
- Section 3(データ記述子セクション):Section 4で記述されるデータ形式の定義を示す部分であり、観測値であるか否か、また圧縮されているか非圧縮であるかなどが示される。
- Section 4(データセクション):実際の気象データを格納するメインの部分である。
- Section 5(終了セクション):“7777”の文字列のみが記述され、データ伝送の終了を示す。
よくある質問
BUFRとは何ですか?
世界気象機関(WMO)が規定する国際的な気象通報の方式(Binary Universal Form for the Representation of meteorological data)であり、気象データを二進データとして効率的に伝送するために用いられます。
どのようなデータにBUFRが適していますか?
ウインドプロファイラのように1つの要素について多数の観測点から集まる情報や、統計情報、数値予報に関連する格子点・計算値などの伝送に適しています。
BUFRの規定はどこに記載されていますか?
WMOが刊行する『Manual on Codes』(WMO-No.306)の「Part B - Binary Codes」の節の中で規定されています。
関連記事
世界気象機関気象通報式SYNOPMETAR数値予報
参考文献
世界気象機関 Manual on Codes (WMO-No.306), Part B - Binary Codes.