ケーブルカッターの構造と分類

📌 主なポイント
- ✓ケーブルカッターは主に銅線ケーブルや電線(IV線・SV線・CV線など)の切断に使用される専用工具である。
- ✓構造上の分類として、単式レバー方式、複式レバー方式、ラチェット式が存在する。
- ✓単式レバー方式の刃は両側アール刃の組合せであり、円形に近い切断面が得られる特徴がある。
ケーブルカッターは、主に銅線ケーブル(電線IV線・SV線・CV線)を切断するために使用される専用工具である。電設工事などの現場において広く用いられており、用途や作業スペースに応じて様々な方式の製品が製造・販売されている。
概要と分類
ケーブルカッターは、操作回数やレバー比の構造によって「単式レバー方式」「複式レバー方式」「ラチェット式」に大別される。また、刃の形状についても「両側アール刃組合せ」や「片側アール刃片側直刃組合せ」などの種類があり、それぞれのタイプによって操作性や切断面の形状に特徴がある。

レバー方式による分類
単式レバー方式
単式レバー方式のカッタは、最大容量のケーブルを切断する際に刃先からケーブルを挟むため、ハンドルを大きく広げる必要がある。そのため広い作業スペースが求められるが、新設時の切断作業に適している。
刃の形状は両側アール刃の組合せとなっており、切断面はより円形状に近い状態に仕上がる。これにより、その後の皮むき(ストリッパー)や圧着端子の取り付け作業において、端面の修整工程を軽減できる。

複式レバー方式
複式レバー方式は、ハンドルを大きく広げることなく操作できる利点がある。一方で、最大径のケーブルを刃先へ収める構造上の理由から、片側アール刃と片側直刃の組合せを採用していることが多い。
切断面は片側が直刃であるため、ケーブル径が大きくなるにつれて平坦部ができやすく、D型端面形状になりやすい特徴を持つ。そのため、次の作業へ移行する前に端面を円形に修整する必要が生じる場合がある。
ラチェット式ケーブルカッタ
ラチェット機構を用いたケーブルカッターは、小型でありながら大きな切断容量を持つことが特徴である。配電盤内などの狭い作業スペースでの配線作業において普及が進んできた。片手持ちタイプや両手持ちタイプが存在し、国内外の様々な工具メーカーによって製造・供給されている。