歴史

カリフォルニア州外国人土地法と排日運動の歴史的背景

カリフォルニア州外国人土地法と排日運動の歴史的背景
1913年および1920年に米国カリフォルニア州で制定された外国人土地法(排日土地法)の歴史的背景、成立の経緯、および日系移民への影響について解説する歴史記事。

📌 主なポイント

  • カリフォルニア州外国人土地法(排日土地法)は1913年に可決された。
  • 市民権獲得資格のなかったアジア系移民による土地所有や3年以上の賃借を制限した。
  • 1920年には住民発案により、抜け穴を塞ぐさらに厳格な土地法が成立した。

カリフォルニア州外国人土地法(カリフォルニアしゅうがいこくじんとちほう、通称:排日土地法、ウェッブ法案、英語: California Alien Land Law)は、第23代カリフォルニア州知事ハイラム・ジョンソンのもと、1913年にアメリカ合衆国カリフォルニア州議会で可決された法律である。

この法律は、市民権獲得資格のない外国人(当時、1870年連邦天然帰化法に基づき白人とアフリカ系以外のアジア系移民には市民権獲得資格が与えられていなかった)に対し、土地の所有および3年を超える賃借を禁止する内容であった。

法律制定の背景と目的

条文上に特定の民族名が明記されることはなかったが、背景には増加する日系移民の農業分野への進出に対する警戒感があった。法案起草者の一人であるウェッブ・ヘニーらの発言に見られるように、アジア系移民を経済的・社会的に制限する意図が含まれていた。このため、一般に「排日土地法」と呼ばれることが多い。同様の立法は後にアリゾナ州など他の州でも模倣された。

総領事の飯島亀太郎の肖像写真
総領事の飯島亀太郎

反対運動と1920年の法改正

法案成立を阻止するため、日本側からは在ニューヨーク総領事の飯島亀太郎や、添田壽一、神谷忠雄らが反対のロビー活動を展開したが、法案の成立を防ぐことはできなかった。

添田壽一と神谷忠雄の肖像写真
添田壽一 (左)と神谷忠雄

さらに、カリフォルニア州上院議員のジェームズ・フェランや「カリフォルニア東洋排斥同盟(California Oriental Exclusion League)」などの運動団体による推進の結果、1920年には住民発案により、前法の抜け穴をより厳しく制限した新しい土地法が成立した。

関連項目

  • 排日移民法
  • 黄禍論
  • 藤井整
  • 長澤鼎
  • ハラダハウス

よくある質問

カリフォルニア州外国人土地法とはどのような法律ですか?
市民権獲得資格のなかった外国人(主に日系をはじめとするアジア系移民)による土地の所有や3年以上の賃借を禁じた州法です。
いつ制定されましたか?
最初の法案は1913年に可決され、その後1920年により制限を強化した法律が住民発案で成立しました。

関連記事

排日移民法黄禍論藤井整長澤鼎

参考文献

  • Oyagi Go. "The California Alien Land Law of 1920: Race, Americanization, and (Un)Assimilability". ZINBUN (45): 109-129, 2015.