地球観測衛星
CALIPSO (地球観測衛星)

CALIPSOはNASAとフランス国立宇宙研究センター(CNES)が共同開発した地球観測衛星です。雲とエアロゾルの鉛直分布を観測し、気候変動の研究に貢献しました。
📌 主なポイント
- ✓CALIPSOはNASAとCNESの共同プロジェクトとして2006年に打ち上げられた。
- ✓主な観測対象は地球大気中の雲とエアロゾルの鉛直分布である。
- ✓A-train衛星コンステレーションの一員として運用された。
- ✓2023年に運用を終了した。
CALIPSO(Cloud-Aerosol Lidar and Infrared Pathfinder Satellite Observations)は、アメリカ航空宇宙局(NASA)とフランス国立宇宙研究センター(CNES)が共同で運用した地球観測衛星です。地球大気中の雲とエアロゾル(微粒子)の鉛直分布を詳細に観測することを目的として開発されました。

開発と打ち上げ
CALIPSOは、CNESのPROTEUS衛星バスをベースに、フランスのカンヌ・マンドリュー宇宙センターで製造されました。2006年4月28日にデルタIIロケットによって打ち上げられ、太陽同期円軌道に投入されました。打ち上げ時には、同じく地球観測を目的とするCloudSat衛星と同時に軌道投入が行われました。

観測ミッションと技術
CALIPSOは、複数の衛星で構成される衛星コンステレーション「A-train」の一翼を担い、他の衛星と連携して地球環境の多角的な観測を行いました。特にCloudSatのレーダー観測と組み合わせることで、雲の構造とエアロゾルの相互作用に関する貴重なデータを提供しました。
主な搭載機器
- CALIOP(Cloud-Aerosol Lidar with Orthogonal Polarization):Nd:YAGレーザーを用いた2波長(532nm、1064nm)のライダー装置。雲とエアロゾルの鉛直分布を高い分解能で測定します。
- IIR(Imaging Infrared Radiometer):巻雲の放射率や粒径を推定するための赤外放射計です。
- WFC(Wide Field Camera):気象学的解釈を補完するための高分解能広角カメラです。
運用状況
当初の設計寿命は4年でしたが、ミッションは大幅に延長されました。2009年には、3年間の運用を終えた主レーザーからバックアップ用のレーザーへ切り替えが行われ、その後も観測を継続しました。2023年に運用を終了し、ミッションを終えています。
よくある質問
CALIPSOの主な目的は何ですか?
地球大気中の雲とエアロゾルの鉛直分布を観測し、気候変動や気象現象の理解を深めることを目的としています。
A-trainとは何ですか?
複数の地球観測衛星が、ほぼ同じ軌道上を連続して飛行する衛星コンステレーションのことです。CALIPSOもその一員として連携観測を行いました。
CALIPSOはいつまで運用されましたか?
2006年の打ち上げ後、設計寿命を超えて運用が続けられ、2023年に運用を終了しました。
関連記事
A-train (衛星コンステレーション)地球観測システムNASAフランス国立宇宙研究センター
参考文献
- リモート・センシング技術センター: CALIPSO
- National Space Science Data Center: CALIPSO
- NASA LARC: CALIPSO - INSTRUMENT UPDATE