スポーツ用語
コールドゲームの定義と運用ルール
野球やクリケットなどのスポーツにおいて、天候不順や規定の点差により試合が打ち切られる「コールドゲーム」の定義、ルール、および運用について解説します。
📌 主なポイント
- ✓コールドゲームは審判員が試合の打ち切りを宣告することで成立する。
- ✓公認野球規則では、原則として5回を終了した時点で正式試合として成立する。
- ✓ノーゲームとなった場合、試合の記録は原則として無効となる。
- ✓日本プロ野球(NPB)では、原則として点差によるコールドゲームは採用されていない。
コールドゲーム(called game)は、野球、クリケット、水球などのスポーツにおいて、審判員が試合の打ち切りを命じた試合を指します。試合中に天候悪化(降雨、降雪、濃霧)、球場での事故、日没、あるいは規定された点差に達したことによる逆転困難な状況など、試合続行が不可能または不適切と判断された場合に適用されます。
野球におけるコールドゲーム
野球において試合を終了させる権限は、主に球審にあります。試合が成立したとみなされる回数(公認野球規則では通常5回)を終えているか否かで、その後の扱いが異なります。
試合成立とノーゲーム
規定のイニングを終了した後に打ち切られた場合、その試合は「正式試合」として成立します。一方、規定回数に達する前に打ち切られた場合は「ノーゲーム」となり、試合は無効として記録が破棄されるのが原則です(ただし、退場などの記録は残ります)。
点差によるコールドゲーム
アマチュア野球や一部のプロ野球リーグでは、試合の迅速な進行や一方的な展開を防ぐため、特定の点差がついた時点で試合を終了させる「点差コールド」ルールが採用されています。規定の回数以降、イニングごとに設定された点差に達した時点で試合終了となります。
日本プロ野球(NPB)の運用
日本プロ野球では、原則として点差によるコールドゲームは採用されておらず、天候不順などの不可抗力がない限り9回まで試合が行われます。試合続行の可否は審判団の判断に委ねられ、中断から再開不可能と判断された場合に打ち切りが宣告されます。
なお、クライマックスシリーズなどの短期決戦においては、特定の条件下で試合を打ち切る特別ルールが適用される場合があります。また、かつて採用されていたサスペンデッドゲーム(一時停止試合)は、現在のNPB公式戦では採用されていません。
よくある質問
コールドゲームとノーゲームの違いは何ですか?
コールドゲームは試合が打ち切られた状態全般を指しますが、そのうち規定回数を終えて正式に成立したものを指すことが多いです。ノーゲームは試合が成立する前に打ち切られ、試合自体が無効となった状態を指します。
なぜ日本プロ野球では点差コールドがないのですか?
日本プロ野球は興行としての側面が強く、ファンへのサービスや公式記録の維持の観点から、原則として9回まで試合を完了させる方針をとっているためです。
サスペンデッドゲームとは何ですか?
試合が中断した際、その時点の記録を保持したまま、後日改めてその時点から試合を再開するルールです。現在の日本プロ野球公式戦では採用されていません。
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参考文献
- 公認野球規則 7.01, 7.02
- 日本高等学校野球連盟「高校野球特別規則」
- 日本野球機構(NPB)公式戦開催概要