化学・地球科学
二酸化炭素の化学的性質と環境への影響

二酸化炭素の物理的・化学的性質、人体への毒性、および地球温暖化における温室効果ガスとしての役割について解説する百科事典記事。
📌 主なポイント
- ✓二酸化炭素の化学式は CO2 である。
- ✓常圧下では液体を経ずに、約−79 °Cで直接固体(ドライアイス)に凝華する。
- ✓空気中の濃度が7%を超えると、短時間で意識を失う危険性がある。
二酸化炭素(にさんかたんそ、英: carbon dioxide)は、炭素の酸化物の一つであり、化学式 CO2 で表される無機化合物である。

地球大気中に存在する代表的な炭素の酸化物であり、有機化合物の燃焼や動植物の呼吸、火山活動などによって生成される。また、金星や火星の大気の主成分としても知られている。
物理的・化学的性質
常温常圧においては無色無臭の気体である。常圧下では液体にならず、約−79 °Cで凝華して固体(ドライアイス)となる。水によく溶け、その水溶液(炭酸水)は弱酸性を示す。

三重点(−56.6 °C、0.52 MPa)以上の条件下では液化し、さらに臨界点(31.1 °C、7.4 MPa)を超えると気体と液体の性質を兼ね備えた超臨界状態となる。

化学的に非常に安定な化合物であるが、塩基性物質や求核性を持つ物質、およびグリニャール試薬などと反応しやすい性質を持つ。

人体への影響と毒性
環境中に広く存在する物質であるが、空気中の濃度が上昇すると人体に悪影響を及ぼす。濃度が3〜4%を超えると頭痛やめまいを引き起こし、7%を超えると数分で意識を失う。
温室効果と地球環境
二酸化炭素は地球の気温を保つために不可欠な温室効果ガスの一つであるが、人為的な排出等による濃度の上昇は地球温暖化の主要な原因とされている。
よくある質問
二酸化炭素は常温常圧でどのような状態ですか?
常温常圧では無色無臭の気体として存在します。
ドライアイスは何ですか?
二酸化炭素を固化したものであり、常圧下では約−79 °Cで固体から気体に昇華します。
高濃度な二酸化炭素を吸入するとどうなりますか?
濃度が3〜4%を超えると頭痛やめまいが生じ、7%を超えると数分で意識を失うなど二酸化炭素中毒を引き起こします。
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温室効果ガスドライアイス炭酸地球温暖化
参考文献
Merck Index 12th ed., 1857.
アメリカ国立労働安全衛生研究所(NIOSH) Carbon dioxide.
気象庁 温室効果ガスの種類.
アメリカ国立労働安全衛生研究所(NIOSH) Carbon dioxide.
気象庁 温室効果ガスの種類.