政府機関
中央気象署:台湾の気象・地震観測を統括する政府機関

台湾の中央気象署(CWA)は、気象予報、地震観測、天文観測を担う中華民国交通部傘下の政府機関です。その歴史、組織、業務内容について解説します。
📌 主なポイント
- ✓中央気象署は中華民国交通部の傘下にある政府機関である。
- ✓2023年9月15日に中央気象局から中央気象署へと組織が昇格した。
- ✓気象予報だけでなく、地震観測や天文観測も重要な業務として担っている。
中央気象署(ちゅうおうきしょうしょ、英語: Central Weather Administration、略称: CWA)は、台湾における気象、地震、および天文観測を統括する中華民国の政府機関です。交通部の傘下に置かれ、国民の生命と財産を守るための気象情報提供や防災活動を主導しています。

歴史
中央気象署の起源は、1941年に重慶で設立された中華民国の中央気象局に遡ります。第二次世界大戦後の1945年、国民党政権は日本統治時代に台湾各地に設置された測候所を接収し、台湾省政府の下で台湾省気象局として再編しました。
1949年の政府の台湾移転後、1958年までは台湾省気象局の管理下にありましたが、同年より政府直属の機関として独立。1971年には中央政府の交通部へ移管されました。その後、長らく「中央気象局」の名称で親しまれてきましたが、組織改編に伴い2023年9月15日に「中央気象署」へと昇格し、現在に至ります。

主な業務
中央気象署は、広範な観測業務と情報提供を行っています。主な業務は以下の通りです。
- 気象観測と予報:短中期および長期の天気予報、気象災害の予報、台風の警報発令。
- 地震観測:台湾全土の地震観測、有感地震の速報、津波警報の発令、および地震防災に関する広報活動。
- 天文観測:太陽黒点の観測、日食・月食・彗星・流星群などの特殊現象の観測と情報発信。
- 技術開発と校正:気象観測機器の校正、および各種観測・予報システムの調査研究。
組織体制
中央気象署は、本署内に総合規画組、数値資訊組、海象気候組、科技発展組、海気遥測組などの専門部署を配置しています。また、気象予報センターや地震観測センターといった一等機関をはじめ、台湾全土にレーダー気象台や各等級の気象台を網羅的に配置し、精密な観測網を維持しています。
よくある質問
中央気象署は何をする機関ですか?
台湾における気象予報、地震観測、津波警報の発令、天文現象の観測などを行う政府機関です。
いつ設立されましたか?
前身となる中央気象局は1941年に重慶で設立されました。現在の組織形態である中央気象署としては2023年に昇格しました。
どの政府機関の傘下にありますか?
中華民国(台湾)の交通部の傘下にあります。
関連記事
気象庁中華民国交通部台湾の地理地震学
参考文献
- 中央気象署 公式ウェブサイト
- 中華民国交通部 組織概要