化学データベース
ChEBI(生物学的に興味のある化学種データベース)
ChEBIは、欧州バイオインフォマティクス研究所が提供する、生物学的に重要な小分子化合物を対象とした化学データベースおよびオントロジーです。
📌 主なポイント
- ✓ChEBIは欧州バイオインフォマティクス研究所(EBI)によって運営されている。
- ✓生物学的に重要な小分子化合物を対象としたデータベースおよびオントロジーである。
- ✓データは無料で公開されており、IUPAC等の標準的な命名法に基づいている。
ChEBI(Chemical Entities of Biological Interest)は、生物学的に重要な小分子化合物を対象とした化学データベースおよびオントロジーです。欧州分子生物学研究所(EMBL)の一部門である欧州バイオインフォマティクス研究所(EBI)によって運営・管理されています。
概要と目的
ChEBIは、Open Biomedical Ontologies(OBO)プロジェクトの一環として開発されました。ここで扱う「化学種」とは、構造的または同位体的に区別される原子、分子、イオン、イオン対、ラジカル、ラジカルイオン、錯体、配座異性体などを指します。生理活性を持つ化合物であれば、天然由来か合成物かを問わず収録されています。
なお、核酸やタンパク質、タンパク質分解によって生成されるペプチドなど、ゲノムによって直接コードされる高分子は、原則としてChEBIの収録対象外となっています。
命名と分類
ChEBIは、国際純正・応用化学連合(IUPAC)および国際生化学・分子生物学連合(IUBMB)の命名委員会が策定した標準的な名称、記号、分類体系を採用しています。これにより、化学情報の正確な記述と分類が保証されています。
アクセスと利用
データベース内のデータは無所有権の情報源に由来しており、誰でも無料でアクセス可能です。各データは出典と完全に紐づけられており、追跡可能性が確保されています。データはWebサービスやダウンロードを通じて利用できるほか、SPARQLエンドポイントを通じたアクセスも提供されています。
よくある質問
ChEBIにはどのような化合物が収録されていますか?
生理活性を持つ小分子化合物が中心です。天然化合物、合成物の両方が含まれますが、タンパク質や核酸などのゲノムによって直接コードされる高分子は原則として対象外です。
ChEBIのデータは誰でも利用できますか?
はい、ChEBIのデータは無所有権の情報源に基づいており、誰でも無料でアクセスおよび利用が可能です。
ChEBIのデータはどのように更新されていますか?
キュレーションは手動で行われており、定期的に更新されています。
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参考文献
- De Matos, P., et al. (2009). "Chemical Entities of Biological Interest: An update". Nucleic Acids Research 38 (Database issue): D249-54. doi:10.1093/nar/gkp886. PMID 19854951.
- Degtyarenko, K., et al. (2007). "ChEBI: A database and ontology for chemical entities of biological interest". Nucleic Acids Research 36 (Database issue): D344-50. doi:10.1093/nar/gkm791. PMID 17932057.
- IUPAC, Compendium of Chemical Terminology, 2nd ed. (the "Gold Book") (1997).