言語学
チェワ語の言語学的特徴と地理的分布
チェワ語(チチェワ語)の言語学的特徴、音韻論、方言、およびマラウイやザンビアなどの主な地理的分布について解説する百科事典記事。
📌 主なポイント
- ✓チェワ語はニジェール・コンゴ語族のバントゥー語群に属する言語である。
- ✓マラウイの国語であり、ザンビア、モザンビーク、ジンバブエでも話されている。
- ✓母音は5種類であり、lとrは区別されずいずれも[ɽ]で発音される。
チェワ語(チェワご、チェワ語: Chicheŵa)は、ニジェール・コンゴ語族のバントゥー語群に属する言語である。マラウイ共和国では国語として定められており、同国やザンビア、モザンビーク、ジンバブエの一部地域で話されている。
名称と系統
言語の名称としてニャンジャ語(Nyanja または Chinyanja)と呼ばれることもある。また、「チチェワ(Chichewa)」という名称は、クラスマーカーである「chi-」と「チェワ族」を意味する語の組み合わせであり、厳密には「チェワ族の言語」を意味している。ガスリーによる地理的分布に基づいたバントゥー諸語の分類では、Zone Nの「AN31」に位置づけられている。
地理的分布と話者
主にマラウイの中南部を中心に話されており、同国の公用語である英語とともに広く使用されている。マラウイ北部ではトゥンブカ語が優勢であるものの、公用語としての地位を持つチェワ語も通用する。また、隣国のザンビア(東部州や首都ルサカなど)やモザンビーク(テテ州など)、ジンバブエの南部アフリカ諸国にまたがって話者が存在する。
音韻論
音韻論的に見ると、母音は[a]、[ɛ]、[i]、[o/ɔ]、[u]の5種類で構成されている。子音の音韻特徴の一つとして、流音の「l」と「r」の区別がなく、いずれも[ɽ](そり舌はじき音に近い音)として発音されることが挙げられる。
方言
チェワ語にはいくつかの変種や方言が存在し、地域によって以下のような名称で分類されることがある。
- Peta (nya-pet)
- Ngoni (nya-ngo)
- Manganja (nya-man)
- Nyasa (nya-nys)
- Nyanja (nya-nya)
- Chewa (nya-che)
- Kunda (nya-kun)
よくある質問
チェワ語はどの言語家族に属していますか?
ニジェール・コンゴ語族の大西洋・コンゴ諸語、ベヌエ・コンゴ語派を経てバントゥー語群に属しています。
チェワ語は主にどの国で話されていますか?
主にマラウイ共和国で国語として話されているほか、ザンビア、モザンビーク、ジンバブエの一部地域でも話されています。
チチェワという名称の意味は何ですか?
「chi-」(クラスマーカー)と「chewa」(チェワ族)を合わせた言葉であり、「チェワ族の言語」を意味します。
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参考文献
- Bentley, Mayrene & Andrew Kulemeka (2001) Chichewa. München: Lincom Europa.
- Mchombo, Sam (2004). The Syntax of Chichewa. Cambridge: Cambridge University Press.