日本の学者

千葉徳爾:人と自然の関わりを追究した日本の民俗学者・地理学者

柳田國男に師事し、狩猟伝承やはげ山研究などを通じて日本人の自然観や人獣交渉史を解明した民俗学者・地理学者、千葉徳爾の生涯と業績を解説。

📌 主なポイント

  • 千葉徳爾は1916年5月22日に千葉県で生まれた民俗学者・地理学者である。
  • 柳田國男に師事し、日本民俗学会代表理事や日本地理学会名誉会員を務めた。
  • 1955年に理学博士(東北大学)、1976年に文学博士(東京教育大学)を取得した。
  • 人獣交渉史や狩猟伝承、はげ山の歴史地理学的研究で大きな業績を残した。

千葉 徳爾(ちば とくじ、1916年5月22日 - 2001年11月6日)は、日本の民俗学者、地理学者。東京高等師範学校を卒業後、愛知大学、筑波大学、明治大学で教授を歴任し、日本民俗学会代表理事を務めた。

経歴と学問的背景

千葉県出身。民俗学者の柳田國男に師事し、民俗学と地理学を架橋する独自の視点から研究を展開した。人間と動物の交渉史や山村文化、環境と人間社会の関係を主な研究テーマとし、長年にわたるフィールドワークと歴史地理学的考察を重ねた。

学術的業績により複数の学位を取得している。1955年には「本邦林地の人為的荒廃に関する歴史地理学的研究」により東北大学から理学博士の学位を授与された。また、1976年には「狩猟伝承研究」により東京教育大学から文学博士の学位を授与されている。

主な研究領域と業績

千葉の研究は、自然環境と人間活動の歴史的関係性に深く根ざしている。代表的な業績として以下の分野が挙げられる。

  • はげ山の研究森林の荒廃が自然現象ではなく、歴史的な人類活動の結果引き起こされたものであることを歴史地理学的手法で実証した。
  • 狩猟伝承研究:人間と動物の交渉の歴史、狩猟用具の変遷、獲物に対する感謝と慰霊の表現などを多角的に考察し、全集や著作集としてまとめた。
  • 民俗文化と地域形成:民間における慣習や通念を世代間の伝承として捉え、地域社会の形成過程と民俗の関わりを研究した。

受賞歴

生前、その優れた研究業績に対して複数の賞が贈られている。

  • 1970年:第9回柳田賞受賞
  • 1984年:第20回秩父宮記念学術賞(『日本における狩猟伝承の研究』の業績に対して)

2001年11月6日、冠不全のため85歳で死去した。

よくある質問

千葉徳爾の主な研究テーマは何ですか?
人間と動物の交渉史、狩猟伝承、山村文化、および歴史地理学的観点から見た「はげ山」の形成過程など、人と自然の関わりを主な研究テーマとしていました。
千葉徳爾はどの大学を卒業しましたか?
1939年に東京高等師範学校を卒業しています。
千葉徳爾が受賞した主な賞は何ですか?
第9回柳田賞や、日本における狩猟伝承の研究による第20回秩父宮記念学術賞などを受賞しています。

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柳田國男民俗学文化地理学日本民俗学会

参考文献

『官報』第3723号、昭和14年6月6日、p.185. / 書誌事項(CiNii Dissertations)国立情報学研究所 / 書誌事項(CiNii Dissertations)国立情報学研究所