言語学
中部ドイツ語の方言群と系統的特徴

中部ドイツ語の言語学的特徴、西中部ドイツ語および東中部ドイツ語への分類、さらに広範な地域における方言の分布について詳しく解説します。
📌 主なポイント
- ✓中部ドイツ語は高地ドイツ語に属し、第二次子音推移を経たドイツ中部の言語群である。
- ✓大きく西中部ドイツ語と東中部ドイツ語に分かれる。
- ✓ドイツ国内だけでなく、隣接するヨーロッパ諸国や歴史的な移民居住地でも話されている。
中部ドイツ語(ちゅうぶどいつご、独: Mitteldeutsch)とは、ゲルマン語派の西ゲルマン語群に属する高地ドイツ語の一部であり、上部ドイツ語とともに第二次子音推移を経たドイツ中部の言語群を指す。中央ドイツ語とも呼ばれる。
言語的特徴
中部ドイツ語は、南部で話される上部ドイツ語と比較した際、子音推移における破裂音の有声化傾向が非常に強い点が大きな特徴として挙げられる。
地理的分類
中部ドイツ語は、大きく西中部ドイツ語と東中部ドイツ語の2つの主要な下位言語群に大別される。
西中部ドイツ語
ドイツ中西部のライン川中流やモーゼル川流域、フォーゲルスベルク山地などを中心に話される方言群である。中部フランケン諸語やライン・フランケン諸語が含まれる。
- 中部フランケン諸語:モーゼル・フランケン語、ルクセンブルク語、リプアーリ方言、ケルン方言などが含まれる。
- ライン・フランケン諸語:ヘッセン方言、ロートリンゲン・フランケン語、プファルツ方言などが該当する。
東中部ドイツ語
ドイツ中東部のエルベ川上流、ザーレ川流域、テューリンゲンの森周辺などの北部地方を中心に話される方言群である。
- テューリンゲン方言
- ベルリン方言
- ラウジッツ方言
- 低シレジア方言
話される地域
中部ドイツ語が話される地域はドイツ国内にとどまらず、ルクセンブルク、ベルギー、フランスの一部(ロートリンゲン地方)や、チェコ、ポーランド、ルーマニア(トランシルヴァニア地方のジーベンビュルガー・ザクセン語)などの歴史的なドイツ系移民コミュニティにも分布している。
よくある質問
中部ドイツ語とは何ですか?
高地ドイツ語の一部であり、上部ドイツ語とともに第二次子音推移を経験した、ドイツ中部を中心に話される言語群の総称です。
中部ドイツ語はどのように分類されますか?
大きく「西中部ドイツ語」と「東中部ドイツ語」の2つのグループに大別されます。
どのような地域で話されていますか?
ドイツの中西部および中東部の諸州のほか、ルクセンブルク、フランスのロートリンゲン地方、ポーランド、ルーマニアなどの一部地域でも話されています。
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参考文献
ウィキペディア日本語版「中部ドイツ語」項目および関連言語学資料