学術データベース

CiNii(学術情報データベース)

国立情報学研究所(NII)が運営する日本の学術情報データベース群「CiNii」について解説。CiNii Research、CiNii Books、CiNii Dissertationsの概要や特徴を紹介します。

📌 主なポイント

  • CiNiiは国立情報学研究所(NII)が運営する学術情報データベース群である。
  • 主要サービスとしてCiNii Research、CiNii Books、CiNii Dissertationsの3つを展開している。
  • 2022年4月にCiNii ArticlesはCiNii Researchへ統合された。
  • CiNii Booksは国立国会図書館デジタルコレクションと連携し、一部資料の本文閲覧が可能である。

CiNii(サイニィ、Citation Information by NII)は、大学共同利用機関法人情報・システム研究機構の国立情報学研究所(NII)が運営する、日本国内の学術情報を対象としたデータベース群の総称です。研究者や学生、図書館員など、学術研究に携わる幅広い層に向けて、論文、図書、博士論文などの検索サービスを提供しています。

主要なサービス構成

CiNiiは現在、主に以下の3つのサービスで構成されています。

  • CiNii Research:論文、研究データ、プロジェクト情報などを横断的に検索できる統合データベースです。2021年4月に本公開され、2022年4月には従来の「CiNii Articles」が統合されました。
  • CiNii Books:日本国内の大学図書館等が所蔵する図書や雑誌の書誌情報・所蔵情報を検索できる総合目録データベースです。
  • CiNii Dissertations:日本国内の大学で授与された博士論文を検索できるデータベースです。

沿革と発展

CiNiiの歴史は、2004年に開始された「NII論文情報ナビゲータ」に遡ります。その後、学術情報のデジタル化と公開が推進される中で、サービス範囲を拡大してきました。2013年の学位規則改正に伴う博士論文のインターネット公開義務化を受け、2015年には「CiNii Dissertations」が新設されました。また、2016年には国立国会図書館デジタルコレクションとの連携機能が追加され、CiNii Booksから直接、国立国会図書館が所蔵するデジタル化資料の本文へアクセス可能となりました。

識別子と検索

各データベースでは、資料を特定するために固有の識別子が割り当てられています。CiNii Researchでは「CiNii Research ID(CRID)」、CiNii Booksでは「NII書誌ID(NCID)」、CiNii Dissertationsでは「NII論文ID(NAID)」が用いられ、これらを利用することで各資料の詳細情報に直接アクセスすることが可能です。

よくある質問

CiNiiで論文の本文は読めますか?
CiNii ResearchやCiNii Dissertationsから、機関リポジトリやJ-STAGEなどの外部サイトへリンクすることで、公開されている論文本文にアクセスできる場合があります。
CiNii ResearchとCiNii Articlesの違いは何ですか?
CiNii Articlesは論文検索に特化したサービスでしたが、2022年4月に研究データやプロジェクト情報も検索可能な「CiNii Research」へ統合されました。
CiNiiの利用に料金はかかりますか?
CiNiiの各データベースは無料で利用可能です。

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国立情報学研究所学術データベース機関リポジトリJ-STAGE国立国会図書館

参考文献

  • CiNii. “CiNii Researchの本公開について”. 2022年5月8日閲覧。
  • 国立情報学研究所. “CiNii Researchで論文に紐づく豊富な学術情報を発見可能に~CiNii ArticlesをCiNii Researchへ統合~”. 2022年5月8日閲覧。
  • CiNii. “旧学協会向け論文電子化・公開サービス(NII-ELS)移行状況リスト”. 2022年5月8日閲覧。
  • “大学図書館の蔵書検索サービス「CiNii Books」で検索→国会図書館デジタルコレクションで本文を閲覧可能に”. Internet Watch (2016年12月1日). 2016年12月3日閲覧。