気象学

雨温図の概要と構成

雨温図の概要と構成
雨温図(climograph)の定義、構成要素、および気象学における役割について解説します。降水量と気温を視覚化する手法を説明します。

📌 主なポイント

  • 雨温図は、ある地域の降水量と気温を視覚化するための気象グラフである。
  • 一般的に、降水量は棒グラフ、気温は折れ線グラフで表現される。
  • ケッペンの気候区分などの気候分類において、地域の特性を把握するために用いられる。
  • 気温の表現には、月平均気温のほか、平均最高・最低気温を用いる手法がある。

雨温図(うおんず、英: climograph)は、気象学において特定の地域の気候特性を視覚的に表現するために用いられるグラフです。主に月別の平均降水量と平均気温を一つの図にまとめることで、その地域の季節的な気候変動を直感的に把握することを目的としています。

一般的な構成では、横軸に1月から12月までの月を取り、縦軸に降水量と気温を配置します。月別の平均降水量は棒グラフ(柱状グラフ)で、月別の平均気温は折れ線グラフで表されるのが標準的です。これにより、降水量の季節変化と気温の年較差を同時に確認することが可能です。

東京の雨温図
東京の雨温図

また、気温の表現方法にはバリエーションがあり、月平均気温の折れ線グラフの代わりに、月別の平均最高気温と平均最低気温を棒グラフや帯状の図で示す手法も存在します。この形式を採用することで、年間の気温変化だけでなく、日々の気温差(日較差)の傾向も読み取ることが可能となります。

雨温図は、ケッペンの気候区分をはじめとする気候分類の理解や、地域の気候特性を比較検討する際の基礎的な資料として広く活用されています。なお、英語圏では「hythergraph」という用語が使われることがありますが、これは雨温図とは異なる手法を指す場合があるため注意が必要です。

よくある質問

雨温図は何のために使われますか?
特定の地域の降水量と気温の季節変化を視覚的に把握し、気候特性を分析するために使用されます。
ハイサーグラフと雨温図は同じものですか?
異なります。英語の「hythergraph」は雨温図とは異なる手法を指す場合があるため、混同しないよう注意が必要です。

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参考文献

文部省・日本気象学会編『学術用語集 気象学編』(増訂)、日本学術振興会、1987年。