気象学
雲の分類体系:国際雲図帳に基づく十種雲形

世界気象機関(WMO)が定める国際雲図帳に基づき、雲の形状や特徴による分類体系(十種雲形)について解説します。
📌 主なポイント
- ✓雲の分類は世界気象機関(WMO)発行の『国際雲図帳』が基準である。
- ✓十種雲形は、雲の形状や発生高度に基づいた10の基本分類である。
- ✓2017年の改訂で、人為的な起源を持つ雲などが新たに分類に追加された。
雲形(うんけい)とは、雲をその形状や発生過程に基づいて分類した体系であり、雲級(うんきゅう)とも呼ばれます。世界気象機関(WMO)が発行する『国際雲図帳(International Cloud Atlas)』が、世界的な分類基準として広く用いられています。
十種雲形
国際雲図帳では、雲をその大まかな形状から10の「類」に分類しており、これを「十種雲形」と呼びます。これらは主に雲の発生高度や形状の特徴によって定義されています。

分類の体系
雲の分類は、類(Genera)を基本として、さらに詳細な特徴を示す「種(Species)」、「変種(Varieties)」、「副変種(Supplementary features)」という階層構造を持っています。
- 類(Genera):雲の基本的な10の分類。
- 種(Species):雲塊の形状や組成に基づく細分類。
- 変種(Varieties):雲塊の配列や透明度に基づく分類。
- 副変種(Supplementary features):部分的な特徴や付随する雲。

特殊な雲と成層圏の雲
2017年の改訂版では、従来の分類に加え、人間活動や火災などに起因する「特殊な起源の雲(Special clouds)」や、成層圏以上に発生する雲の分類が体系化されました。





よくある質問
十種雲形とは何ですか?
世界気象機関(WMO)が定めた、雲を形状や高度によって10のグループに分ける分類体系のことです。
雲の分類はどのように行われますか?
「類」を基本とし、形状や組成を示す「種」、配列や透明度を示す「変種」、付随する特徴を示す「副変種」などの階層を用いて分類されます。
特殊な雲とは何ですか?
2017年の国際雲図帳改訂で追加された分類で、火災や人間活動(飛行機雲など)に起因して発生する雲を指します。
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参考文献
- WMO (2017). International Cloud Atlas.
- 村井昭夫、鵜山義晃『新・雲のカタログ 空がわかる全種分類図鑑』草思社、2022年。