宇宙開発

CloudSat:地球の雲を観測する気象衛星

CloudSat:地球の雲を観測する気象衛星
CloudSatは、NASAが打ち上げた地球観測衛星であり、94GHzの雲プロファイリングレーダーを用いて雲の垂直構造を詳細に観測しています。A-train衛星コンステレーションの一翼を担う本ミッションについて解説します。

📌 主なポイント

  • CloudSatは2006年4月28日にデルタIIロケットで打ち上げられたNASAの地球観測衛星である。
  • 主要な観測機器は、雲の垂直構造を測定する94GHzの雲プロファイリングレーダー(CPR)である。
  • AquaやCALIPSOなどと共に、A-trainと呼ばれる衛星コンステレーションの一部として運用されている。

CloudSatは、アメリカ航空宇宙局(NASA)が運用する地球観測衛星です。地球の雲の垂直構造を詳細に観測し、雲と気候変動の関係を解明することを主な目的としています。2006年4月28日にデルタIIロケットによって打ち上げられました。

軌道上のCloudSatの想像図
軌道上のCloudSatの想像図

ミッションの目的と技術

CloudSatの核心的な観測機器は、94GHzの周波数帯を使用する雲プロファイリングレーダー(CPR)です。このレーダーは、雲からの後方散乱を利用して雲の高度や厚さ、内部の特性を測定します。CPRはNASAのジェット推進研究所(JPL)が開発を主導し、カナダ宇宙庁がハードウェアの提供を行いました。この技術は、航空機搭載型の雲レーダーの知見を基に設計されています。

本ミッションは、1999年にNASAの「Earth System Science Pathfinder program」の一環として選定されました。宇宙船の設計と製造は、コロラド州ボールダーに拠点を置くボール・エアロスペースが担当しました。

ヴァンデンバーグ空軍基地で打ち上げを待つCloudSatとCALIPSO
ヴァンデンバーグ空軍基地SLC-2Wで打ち上げを待つCloudSatとCALIPSOを搭載したデルタIIロケット

A-train衛星コンステレーション

CloudSatは、他の複数の地球観測衛星と連携してA-train(Afternoon Constellation)と呼ばれる衛星コンステレーションを構成しています。このグループには、Aqua、CALIPSO、オーラ、PARASOLなどが含まれており、複数の衛星が近接した軌道を飛行することで、地球の気象や大気組成に関する包括的なデータを収集しています。

運用体制

CloudSatの運用はジェット推進研究所が管理し、科学データの解析はコロラド州立大学が中心となって行っています。当初の主ミッション期間は22か月と設定されていましたが、レーダーの性能と信頼性に基づき、長期的な運用が期待されてきました。

よくある質問

CloudSatの主な目的は何ですか?
地球上の雲の高度や特性をレーダーで測定し、雲と気候変動との関係を解明することで、地球温暖化問題の理解を深めることを目的としています。
A-trainとは何ですか?
A-trainは、複数の地球観測衛星(CloudSat、Aqua、CALIPSOなど)が連携して、地球の大気や気候を多角的に観測するための衛星コンステレーションです。
CloudSatのレーダーはどこで開発されましたか?
CloudSatの雲プロファイリングレーダー(CPR)は、NASAのジェット推進研究所(JPL)が開発を主導し、カナダ宇宙庁からハードウェアの提供を受けました。

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参考文献

  • NASA/JPL. "CloudSat Press Kit". 2011年1月26日閲覧。