航空事故

コムエアー3272便墜落事故

コムエアー3272便墜落事故
1997年1月9日に発生したコムエアー3272便墜落事故の概要。着氷条件下での操縦不能によりミシガン州で発生したこの航空事故の原因と背景を解説します。

📌 主なポイント

  • 発生日時:1997年1月9日
  • 発生場所:アメリカ合衆国ミシガン州モンロー郡レーズンビル郡区
  • 死者数:29名(乗員3名、乗客26名)
  • 原因:着氷条件下での操縦不能および最低対気速度の基準不備

コムエアー3272便墜落事故は、1997年1月9日にアメリカ合衆国ミシガン州モンロー郡レーズンビル郡区で発生した航空事故である。デルタ・コネクションとして運航されていたコムエアーのエンブラエル120 RT ブラジリア(機体記号:N265CA)が、着陸進入中に墜落し、搭乗していた乗員3名と乗客26名の全員が死亡した。

墜落現場の様子
墜落現場の様子

事故の経緯

事故機はシンシナティ・ノーザンケンタッキー国際空港を出発し、デトロイト・メトロポリタン・ウェイン・カウンティ空港へ向かっていた。着陸進入の最終段階において、機体は約20度の左旋回を行った。しかし、機体は水平に戻ることなく傾き続け、バンク角は40度に達した。この間、対気速度は145ノットまで低下した。その後、機体は左に146度まで急激に傾き、50度の角度で降下を開始。空港から約18マイル(約29キロメートル)離れた地点に墜落した。

同型機のエンブラエル EMB-120
同型機のエンブラエル EMB-120

事故原因とNTSBの調査

国家運輸安全委員会(NTSB)による調査の結果、主な原因として飛行中の着氷に対する基準の不備が指摘された。当時、連邦航空局(FAA)は着氷条件下における適切な最低対気速度を明確に定めていなかった。機体の揚力面に薄く粗い氷が形成されたことで揚力が損なわれ、操縦不能に陥ったと結論付けられた。

また、乗務員が着氷条件下でフラップを格納したまま飛行を継続した判断も要因の一つとされた。事故当時、コムエアー社内においても、フラップの状態に応じた着氷時の最低対気速度に関する明確な規定が存在していなかった。

尾部の残骸
尾部の残骸

よくある質問

事故の原因は何ですか?
NTSBの調査により、飛行中の着氷によって揚力が失われ、操縦不能に陥ったことが原因とされました。また、着氷時の最低対気速度に関する基準が明確でなかったことも要因として挙げられています。
生存者はいましたか?
いいえ、搭乗していた乗員3名と乗客26名の計29名全員が死亡しました。
事故機はどの機種ですか?
ブラジルのエンブラエル社が製造したエンブラエル120 RT ブラジリアです。

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参考文献

  • NTSB Aircraft Accident Safety Report
  • The Blade, "Air crash 10 years ago jarred Monroe County", 2007年1月8日
  • The Cincinnati Enquirer, "In crisis, Comair stayed on course", 1997年1月19日
  • ナショナルジオグラフィックチャンネル「メーデー!15:航空機事故の真実と真相」