言語学・記号論
コンマ(約物)の概要と用法

コンマ(カンマ)の定義、言語ごとの用法、数値の桁区切り、数学やプログラミングにおける役割について解説します。
📌 主なポイント
- ✓コンマは古代ギリシア語の「切片」を意味する言葉に由来する。
- ✓日本語の公用文では、横書き・縦書きを問わず読点(、)を用いることが原則である。
- ✓科学技術分野では、国際的な誤読を防ぐため桁区切りにコンマではなく空白を用いることが推奨される。
コンマ(英: comma)は、文の区切りや数値の表記などに用いられる約物の一つです。日本語では「カンマ」とも呼ばれます。その起源は古代ギリシア語の「κόμμα(切片)」にあり、修辞学においてコロンより短い節を指す言葉として使われていました。
文の区切りとしての役割
欧文においては、文の途中の区切りとしてコンマが広く用いられます。英語などではコンマを打つ位置について一定の規則が存在します。
日本語の文書においては、縦書きでは主に読点(、)が用いられます。横書きの場合、公用文では読点(、)を用いることが原則とされています。文化庁の「公用文作成の考え方(2022年)」においても、横書きの読点は「、(テン)」を用いることが明記されています。
数値の表記と桁区切り
コンマは数字の桁区切りとしても利用されます。英語圏などの多くの国では、3桁ごとにコンマを配置して数値を読みやすくします。一方で、インドなど一部の地域では、最初の3桁以降は2桁ごとにコンマを置く独特の慣習があります。
科学技術の分野では、誤読を防ぐためにコンマではなく空白(スペース)を用いて桁を区切ることが推奨されています。これは、ヨーロッパ大陸諸国では小数点にコンマを使用し、桁区切りにピリオドや空白を用いるという、日本や英語圏とは異なる表記体系が存在するためです。
よくある質問
コンマと読点はどう使い分けますか?
日本語の公用文では、原則として読点(、)を使用します。コンマは主に欧文や、特定の専門的な文脈で使用されます。
なぜ科学技術分野ではコンマで桁を区切らないのですか?
ヨーロッパ大陸諸国では小数点にコンマを使用するため、桁区切りのコンマと混同して誤読するリスクがあるため、空白を用いるのが国際的な標準です。
コンマはプログラミングでどのように使われますか?
多くのプログラミング言語において、配列の要素や関数の引数リストの区切り文字として使用されます。また、一部の言語ではコンマ演算子として機能することもあります。
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読点約物小数点国際単位系プログラミング言語
参考文献
- 文化庁「公用文作成の考え方(建議)」2022年1月7日
- 産業技術総合研究所 計量標準総合センター「国際単位系(SI)」2006年
- IEEE-SA Standards Style Manual, 2014