物理学
物理学における保存則の概念と対称性
物理学における保存則の定義、主要な法則、およびネーターの定理による対称性との関係について解説します。
📌 主なポイント
- ✓保存則は、物理的変化の前後で特定の物理量の総和が不変であることを示す。
- ✓ネーターの定理により、系の対称性と保存則が数学的に結びついていることが示されている。
- ✓エネルギー、運動量、角運動量、電荷などが代表的な保存量である。
保存則(ほぞんそく、英: conservation law)とは、物理的あるいは化学的変化の前後において、特定の物理量の総和が変化しないことを示す法則です。この法則が成り立つ系は「保存系」と呼ばれます。
主要な保存則
物理学において基本的な保存則には、以下のものが挙げられます。
- エネルギー保存の法則
- 運動量保存則
- 角運動量保存の法則
- 電荷保存則
- 質量保存の法則(※化学反応や低速の系において近似的に成立)
対称性とネーターの定理
保存則は、系の持つ対称性と密接に関連しています。エミー・ネーターによって示されたネーターの定理は、系が持つ連続的な対称性が、対応する保存則を生み出すことを数学的に証明しました。例えば、時間の並進対称性はエネルギー保存の法則に、空間の並進対称性は運動量保存則にそれぞれ対応します。物理学における保存則の破れが発見されることは、新たな物理理論を構築する重要な契機となります。
よくある質問
保存則とは何ですか?
物理現象の変化の前後で、ある物理量の総和が変化しないという法則のことです。
ネーターの定理とは何ですか?
系の持つ対称性が、対応する保存則を導くことを示した定理です。
保存則が破れることはありますか?
保存則の例外や破れが発見されることは、物理学において新しい理論を構築するきっかけとなります。
関連記事
エネルギー保存の法則運動量対称性 (物理学)ネーターの定理
参考文献
ブリタニカ国際大百科事典「保存則」