歴史学

歴史における時代区分としての「現代」

歴史における時代区分としての「現代」
歴史学や国際社会、軍事、文化の各分野における時代区分としての「現代(現代史)」の定義や展開について解説します。

📌 主なポイント

  • 「現代」は、歴史上の時代区分において「近代」の後に位置する、現在進行形の歴史を指す概念である。
  • 国際社会においては、1945年の第二次世界大戦終結およびその後の冷戦構造の成立・終結が大きな転換点となっている。
  • 軍事史や文化史などの特定分野においては、主に第二次世界大戦以後を現代の起点として捉える見方が存在する。

時代区分の現代(げんだい、英語: contemporary history、ドイツ語: Zeitgeschichte)とは、世界の歴史における時代区分の一つであり、現在進行している歴史の局面を指す言葉です。時系列上の「先史、古代、中世、近世、近代、現代」という区分の最後に位置付けられています。

1945年8月9日に撮影された長崎原爆のキノコ雲
長崎原爆のキノコ雲(1945年8月9日)

国際社会の展開

冷戦時代と二極体制

1945年8月の第二次世界大戦終結により、植民地体制や多極的な世界体制は転換点を迎え、アメリカ合衆国とソビエト連邦という二大超大国による冷戦(両極体制)が始まりました。世界は東側諸国、西側諸国、第三世界に大分され、各地で代理戦争や緊張状態が生じました。1989年11月のベルリンの壁崩壊や1991年12月のソビエト連邦の崩壊を経て、冷戦は終結に向かいました。

アメリカ同時多発テロ事件で炎上する世界貿易センタービル(WTC)
アメリカ同時多発テロ事件で炎上するWTC(2001年9月11日)

冷戦後の動向と多極化

ソビエト連邦の消滅後、米国による一極体制と新自由主義的なグローバリズムが進展しました。一方で、中東地域への介入やそれに伴う摩擦は、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件を引き起こし、その後の「テロとの戦い」やアフガニスタン侵攻、イラク戦争へとつながりました。

2008年11月15日に開催された第1回G20首脳会談の様子
第1回G20首脳会談(2008年11月15日)

2007年から2008年にかけては世界金融危機(リーマン・ショック)が発生し、新興国の経済成長も相まってG7以外の国々も参加するG20首脳会談が開催されるなど、国際社会は多極化の様相を強めました。

ベトナム戦争のテト攻勢に関する資料
ベトナム戦争のテト攻勢

各分野における現代の定義

軍事史

軍事史の分野では、大量破壊兵器の使用や無差別爆撃などによって、戦闘員だけでなく非戦闘員までもが犠牲となる戦争の時代が到来した第二次世界大戦以降を「現代」とみなす見方が一般的です。

文化史

文化史においては、マスメディアの普及や多国籍企業の発展により、強力な統治機構や都市の大商人が主導していた文化から、大衆がその担い手となる「同時多発的な大衆文化」の時代へと移行した第二次世界大戦終結後を現代の起点とすることが多くあります。

よくある質問

歴史における「現代」とはどのような時代を指しますか?
歴史学上の時代区分において、現在進行している時代や、対象分野における体制が現在と同じ形に変化した時点以降の時代を指します。
軍事史において現代はいつから始まるとされていますか?
軍事史においては、大量破壊兵器や非戦闘員を巻き込む無差別攻撃が出現した第二次世界大戦以降を現代とみなすことが一般的です。

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近代冷戦第二次世界大戦グローバリズム

参考文献

  • ニッセイ基礎研究所 「図表でみる世界経済(GDP編)~世界経済勢力図の現在・過去・未来」
  • 防衛庁 『平成16年版 防衛白書』 2004年。