人工衛星
コスモ・スカイメッド
イタリア宇宙機関(ASI)が主導する地球観測衛星システム「コスモ・スカイメッド」の概要、構成衛星、合成開口レーダーによる観測目的、地上施設について解説します。
📌 主なポイント
- ✓コスモ・スカイメッドはイタリア宇宙機関(ASI)が実施する地球観測衛星システムである。
- ✓搭載された合成開口レーダーにより、天候を問わず1日に数度の繰り返し観測が可能である。
- ✓衛星は高度620kmの太陽同期準極軌道に投入され、デルタIIロケットによって打上げられた。
コスモ・スカイメッド(COSMO-SkyMed:COnstellation of small Satellites for the Mediterranean basin Observation)は、イタリア宇宙機関(ASI)が実施している地球観測衛星システムである。イタリアの軍事研究所および国防省が資金を拠出して開発され、軍民両用の利用を目的として主に地中海盆地地域を対象に観測を行っている。
衛星システムと軌道
本システムは、合成開口レーダー(SAR)を搭載した複数の中型衛星によって構成されている。衛星は高度620km、回帰日数16日の太陽同期準極軌道に投入される。SARを搭載しているため天候に左右されず、地球全域をカバーすることが可能であり、関心のある地域は1日に数度繰り返し観測される。
打上げの経緯
システムの構築に向けた衛星の打上げには、ユナイテッド・ローンチ・アライアンスのデルタIIロケットが使用された。
| No | 打上げ日時 (GMT) | ロケット | 射場 |
|---|---|---|---|
| 1 | 2007-06-08 22:34 | Delta II 7420-10 | ヴァンデンバーグ空軍基地 |
| 2 | 2007-12-09 02:31 | Delta II 7420-10 | ヴァンデンバーグ空軍基地 |
| 3 | 2008-10-25 02:38 | Delta II 7420-10 | ヴァンデンバーグ空軍基地 |
| 4 | 2010-11-09 02:20 | Delta II 7420-10 | ヴァンデンバーグ空軍基地 |
地上施設
コスモ・スカイメッドの運用を支える地上施設は、コマンドセンター、トラッキング・データステーション、およびユーザー地上セグメントから構成されている。
- コマンドセンター:イタリア・フチーノのCentro Controllo e Pianificazione Missione del Fucino
- トラッキング・データステーション:アルゼンチン・コルドバステーション、スウェーデン・キルナステーション
- ユーザー地上セグメント:イタリアのマテーラ市民ユーザー地上セグメント、プラティカ・ディ・マーレ国防ユーザー地上セグメント、およびフランスの国防ユーザー地上セグメント
主な利用目的
取得された映像データは、イタリアおよびその他の国における安全保障、地震災害の解析、環境災害の監視、ならびに農業マッピングなどの分野で使用されている。
よくある質問
コスモ・スカイメッドの主な目的は何ですか?
イタリアおよびその他の国の安全保障、地震災害の解析、環境災害の監視、農業マッピングなど、軍民両用の利用を目的として地中海盆地地域などを観測します。
衛星にはどのような観測機器が搭載されていますか?
地球全域をカバーし、天候に関わらず観測を行うための合成開口レーダー(SAR)が搭載されています。
衛星の打上げにはどのロケットが使用されましたか?
ユナイテッド・ローンチ・アライアンスのデルタIIロケット(Delta II 7420-10)が使用されました。
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参考文献
- ESA. "COSMO-SkyMed: Mission definition and main applications and products" (PDF). 2010年11月9日閲覧。
- 日本スペースイメージング株式会社. "取扱衛星 > COSMO-SkyMed". 2010年11月9日閲覧。
- Telespazio. "COSMO-SkyMed". 2010年11月9日閲覧。
- Spaceflight Now. "Worldwide launch schedule". 2010年11月9日閲覧。