物理学
理論物理学教程
レフ・ランダウとエフゲニー・リフシッツによる世界的に著名な物理学の教科書シリーズ『理論物理学教程』の概要、構成、歴史について解説します。
📌 主なポイント
- ✓レフ・ランダウとエフゲニー・リフシッツが中心となって執筆した物理学の教科書シリーズである。
- ✓全10巻で構成され、古典力学から量子統計物理学まで幅広い分野を網羅している。
- ✓完結後も物理学の進展に合わせて改訂が続けられており、現在も翻訳プロジェクトが進行中である。
『理論物理学教程』(ロシア語: Курс теоретической физики、英語: Course of Theoretical Physics)は、ソビエト連邦の物理学者レフ・ランダウとエフゲニー・リフシッツらによって執筆された、物理学の広範な領域を網羅する教科書シリーズである。物理学の専門教育において世界的に広く参照されており、その網羅的な内容から物理学徒の間では「ランダウ=リフシッツ」の名で親しまれている。
執筆の背景と構成
本シリーズは、ランダウの構想に基づき、主にリフシッツが執筆を担当した。ランダウが交通事故により重傷を負った後も、リフシッツはレフ・ピタエフスキーらの協力を得て、全10巻からなる教程を完成させた。完結後も最新の物理学的知見を反映させるため、改訂が継続的に行われてきた。
教程は力学、場の古典論、量子力学、統計物理学、流体力学など、現代物理学の主要分野を網羅している。また、専門外の読者向けに内容を簡潔にまとめた『物理学小教程』も出版されている。
日本における展開
日本国内では長年にわたり翻訳版が出版されており、岩波書店や東京図書が発行元として知られる。2022年からは、東北大学の有志による最新版の翻訳プロジェクトが開始され、現代の物理学教育に適した形での再構築が進められている。
よくある質問
『理論物理学教程』の主な執筆者は誰ですか?
レフ・ランダウの構想に基づき、エフゲニー・リフシッツが中心となって執筆しました。また、レフ・ピタエフスキーも後期の巻で執筆に協力しています。
『物理学小教程』とは何ですか?
『理論物理学教程』の内容を簡潔にまとめ、専門外の読者や初学者が物理学全般の知識を習得できるように企画されたシリーズです。
現在、日本語版の最新版プロジェクトはありますか?
はい、2022年より東北大学の有志による最新版の翻訳プロジェクトが進められています。
関連記事
レフ・ランダウ理論物理学量子力学統計力学
参考文献
- Landau and Lifshitz: Course of Theoretical Physics: reviews, www-history.mcs.st-and.ac.uk/
- 名著日本語訳を半世紀ぶりに改訂 「理論物理学教程」最新版邦訳プロジェクト – まなびの杜, 2024年4月21日閲覧