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飲用容器コップの歴史と素材別特徴

飲用容器コップの歴史と素材別特徴
飲料を飲むために広く使用される容器であるコップについて、ガラス、紙、プラスチック、金属などの素材別の特徴や歴史、さまざまな用途を解説します。

📌 主なポイント

  • コップはガラス、紙、プラスチック、金属など多様な素材で作られる取っ手のついていない小さな容器の総称である。
  • 日本への伝来は江戸時代であり、オランダ語の「kop」に由来する。
  • 調理の際の液体の計量に用いられることがあり、日本における「コップ1杯」の標準は200mlとされる。

コップは、主に飲料を飲むために用いられる取っ手のついていない小さな容器の総称です。ガラス、プラスチック、紙、金属など多様な素材で作られており、私たちの日常生活において欠かせない日用品の一つとなっています。

水が入ったガラスのコップ
水が入ったガラスのコップ

歴史的背景

コップが有史以前から使われていたことは確実であり、世界中の遺跡からその痕跡が発見されています。先史時代のコップは、貝殻や石をくり抜いて作られたものなどが主流でした。

古代エジプトのロティフォームカップ
古代エジプトのロティフォームカップ、紀元前1295-1185年、ファイアンス、メトロポリタン美術館蔵

古代メソポタミアでは、酒の運搬や飲用など様々な目的でコップが製作されました。また、ローマ帝国や古代アメリカ大陸の先住民族の間でも、貝殻や金属、陶磁器などを用いた飲用容器が広く使用されていたことが分かっています。

銀製のビーカー
銀製のビーカー、17世紀後半、メトロポリタン美術館蔵

日本には江戸時代にギヤマンやビードロといったガラス製品とともに伝わり、オランダ語の「kop」を語源としてコップと呼ばれるようになりました。

中国製カップ&ソーサー
中国製カップ&ソーサー、1745年、クリーブランド美術館蔵
セーヴルのカップ&ソーサー
セーヴルのカップ&ソーサー、1827年、クリーブランド美術館蔵

素材による分類

コップは使用される材質によって、耐久性や用途が大きく異なります。

ガラスコップ(グラス)

シリンダー形のタンブラーに代表される、最も一般的なコップです。質感が良く繰り返し使える一方で、衝撃や熱に弱い特徴があります。近年では強化ガラスや耐熱ガラスも普及していますが、強化ガラスにおいては傷などが原因で突然破裂する事例も報告されています。

割れないグラス

ガラスのような透明感を持ちながら、コポリエステル樹脂(トライタン)やシリコーンなどの代替素材で作られた製品です。飲食店や100円ショップ等でも広く採用されています。

シリコン製の携帯用
シリコン製の携帯用コップ

紙コップとクリアカップ

紙コップや薄手のプラスチック製クリアカップは、廉価で製造できるため使い捨ての容器として広く利用されています。教育機関や事業所などではうがい用としても活用されています。

現代の一般的な使い捨て紙コップ
現代の一般的な使い捨て紙コップ

メタルカップ

ステンレス鋼などの金属製カップは、煮沸消毒が可能で衝撃に強いことから、医療用やアウトドア用品として用いられてきました。

環境配慮型容器の普及

竹を素材としたモールド容器
竹を素材としたモールド容器(ヨネヤマ製)。自然素材の生態系への悪影響を抑えつつ紙よりも強度に優れる特徴を持つ。

環境保護の観点から、使い捨てプラスチック製品の規制が国際的に進む中、自然素材を用いたモールド容器などが新たに普及し始めています。

食器以外の用途

コップは飲料用としてだけでなく、様々な実験や工作にも利用されます。

糸電話
紙コップを用いた糸電話

水を入れたガラスコップを叩くグラス・ハープなどの楽器製作や、紙コップを用いた糸電話、大気圧を示す実験などにも活用されています。

よくある質問

コップの語源は何ですか?
オランダ語の「kop」に由来しており、江戸時代にガラス製品などとともに日本へ伝わりました。
日本における「コップ1杯」の標準的な容量はどれくらいですか?
一般的に日本における「コップ1杯」は200mlが標準とされています。
割れないグラスにはどのような素材が使われますか?
コポリエステル樹脂(トライタン)やシリコーンなどがガラスの代替素材として使用されています。

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参考文献

  • youki style magazine 『モールド容器とは?機能性やメリット・デメリット、おすすめ商品3選を紹介』 2022年10月10日閲覧
  • 消費者庁 申出事案からの情報発信 ver.6 強化ガラス製のコップが突然破裂することがあります! 2024年7月5日