色彩

シアン(色)

シアン(色)
シアン(cyan)は、やや緑がかった明るい青色であり、色の三原色の一つとして印刷技術やデジタルカラーにおいて重要な役割を果たします。語源や特性、印刷および光源色としての定義を解説します。

📌 主なポイント

  • シアンは色の三原色(CMY)の一つであり、印刷技術において不可欠な色である。
  • 光源色(RGB)としては、緑と青を等量混合した(0, 255, 255)で表される。
  • 語源は古代ギリシア語の「cyanoa(暗い青)」に由来する。

シアン(英: cyan)は、やや緑がかった明るい青色を指す色名です。水色に近い色相を持ち、色彩学や印刷技術において極めて重要な役割を担っています。語源は古代ギリシア語で「暗い青」を意味する「cyanoa」に由来しており、青写真(cyanotype)やチアノーゼ(cyanosis)といった言葉とも語源を共有しています。

印刷技術におけるシアン

印刷分野においてシアンは、色料の三原色(CMY)の一つとして定義されています。カラー印刷では、マゼンタ(magenta)、イエロー(yellow)、キープレート(key plate、主に黒)と組み合わせて使用され、これらは総称してCMYKと呼ばれます。印刷プロセスにおけるシアンの数値は、一般的にC=100, M=0, Y=0, K=0で表されます。

日本のカラー印刷用のインク
日本のカラー印刷用のインク。中央がシアン。

光源色としてのシアン

デジタルディスプレイなどの光源色において、シアンは光の三原色である緑(Green)と青(Blue)を等量混合することで再現されます。RGB値では(R, G, B)=(0, 255, 255)と定義され、ウェブカラーでは「cyan」または「aqua」として指定されます。

現実世界におけるシアン

自然界や工芸品において、シアンに近い色調は古くから存在しています。中国の磁器や蓮花の絵、スズメ目の卵など、青緑色の色彩は多様な文脈で見られます。

中国・南宋の骨壺
中国・南宋の骨壺。
蓮花の絵
蓮花の絵。
スズメ目の卵
スズメ目の卵。
ラテンアメリカのマスク
ラテンアメリカのマスク。
オーストリアの海
オーストリアの海。
地中海のロブスター
地中海のロブスター。
外科手術治療のイメージ
外科手術治療でこの色を使用することによるまぶしさ軽減の効果については、証拠が限られています。
カラー写真の顔料劣化
カラー写真の顔料が劣化し、シアン色になる現象。

よくある質問

シアンと水色の違いは何ですか?
シアンは色彩学上の特定の定義(印刷の三原色やRGBの特定値)を持つ色ですが、水色はより広義で日常的な色名であり、必ずしもシアンと一致するわけではありません。
CMYKのKは何を指しますか?
CMYKのKは「キープレート(Key Plate)」の略です。印刷において色を調整するための基準となる版を指し、黒インクが使われることが多いため、しばしば黒(Black)と混同されます。
ウェブカラーでシアンを表示するにはどうすればよいですか?
CSSなどのウェブカラー指定では「cyan」または「aqua」というキーワードを使用するか、16進数表記で「#00FFFF」と指定することで表示可能です。

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参考文献

  • World Wide Web Consortium. "CSS Color Module Level 3". 2022年1月18日.