歴史
大院君制度と李氏朝鮮における王位継承の歴史
李氏朝鮮において国王の直系継承が行われなかった際、新しい国王の実父に贈られた尊号「大院君」の制度と歴史的背景を解説します。
📌 主なポイント
- ✓大院君は李氏朝鮮において、国王の直系非継承時に新王の実父へ贈られた尊号である。
- ✓生前に大院君の称号を与えられたのは興宣大院君の1人のみである。
- ✓歴史上、徳興大院君、全渓大院君、興宣大院君などが知られている。
大院君(だいいんくん / テウォングン、朝鮮語:대원군)は、李氏朝鮮の時代において、王位が父から子への直系継承ではなく、傍系などから継承された場合に、新しい国王の実父に対して贈られた尊号である。
概要と歴史的背景
国王の実父でありながら国王自身ではない人物に対する尊号であり、歴史上数名に与えられた。特に19世紀後半に権力を振るった興宣大院君が広く知られているため、単に「大院君」と称した場合には彼を指すことが多い。
主な大院君の一覧
李氏朝鮮の歴史において、大院君の称号が与えられた主な人物は以下の通りである。
- 徳興大院君(1530年 - 1559年):第11代王・中宗の九男であり、第14代王・宣祖の父。死後の1567年に宣祖が即位した後、1570年に大院君に追尊された。
- 全渓大院君(1785年 - 1841年):第25代王・哲宗の父。第21代王・英祖の孫にあたる恩彦君の系統であり、1849年に三男が哲宗として即位したことに伴い追尊された。
- 興宣大院君(1820年 - 1898年):第26代王・高宗の父。生前に大院君の称号を与えられた唯一の人物であり、19世紀後半の朝鮮半島において強力な政治的影響力を及ぼした。
また、第16代王・仁祖の父である定遠君も一時「定遠大院君」と称されたが、のちに元宗の廟号が追尊され、王族としての格上げが行われている。
よくある質問
大院君とはどのような称号ですか?
李氏朝鮮において、王位が直系継承されず、傍系などから新しい国王が即位した際、その国王の実父に贈られる尊号です。
生前に大院君の称号を持っていた人物は誰ですか?
第26代王・高宗の父である興宣大院君が生前にこの称号を与えられた唯一の人物です。
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参考文献
朝鮮王朝実録などの歴史的記録および一般的な朝鮮史の事典類に基づきます。