日(時間の単位・暦日)の概念と定義

📌 主なポイント
- ✓「日」は国際単位系(SI)においてSI併用単位の一つであり、単位記号は「d」である。
- ✓日本の計量法では、「日」は時間の単位ではなく暦の単位として位置づけられている。
- ✓実際の地球の自転に基づく暦日の長さ(LOD)は、正確に86400秒とは一致せず、わずかな変動が存在する。
日(にち、ひ、か、羅: dies、英: day)は、一昼夜のあいだを指し、時間を数えるための基本的な単位および概念である。地上から見た太陽の周期的な動きや、それに伴う明暗の変化を基準として古くから用いられてきた。
言語表現と用法の仕組み
日本語では、単独では「ひ」、漢語の数詞に続く場合は「にち」、和語の数詞に続く場合は「か」と読み分けられる。大和言葉における「ひ」と「か」の使い分けとして、「一日(ひとひ)」や「二日(ふつか)」のように、単数の日には「ひ」、複数の日には「か」が用いられる傾向がある。また、1日を「ついたち」と読む場合は、元来の「月立ち(月初め)」に由来する熟字訓である。
一日の始まり(日界)の変遷
一日の始まりの時刻をどの時点とするかは、歴史的・文化的に多様である。機械時計の普及以前は自然の現象を基準とすることが多かったが、現代の標準的な時間体系では正子(0時)を日界とする常用時が広く採用されている。
- 正子(0時): 現代の常用時や市民時における標準的な日界。
- 夜明け: かかつての様々な文明で自然な一日の始まりと意識されていた。
- 正午: 天文観測の記録の都合上、1925年まで天文学で用いられていた天文時の日界。
- 日没時: 太陰暦やイスラム暦、ユダヤ暦などで採用されている日界。キリスト教の教会暦にも継承されている。
時間の単位および計量法における位置づけ
国際単位系(SI)において、「日」は分や時などとともにSI併用単位の一つとして位置づけられており、単位記号は「d」である。時間の基本単位である「秒(s)」を基準として、1日 = 24時間 = 1440分 = 86400秒と定義されている。
一方、日本の計量法体系においては、「日」は時間の物理量を示す単位ではなく、週・月・年とともに暦の単位として位置づけられている。そのため、計量法における法定計量単位の規制対象外であり、暦の単位として取引や証明に用いることが可能である。
暦日とその長さ(LOD)
常用時に従った正子から正子までの時間間隔を暦日と呼ぶ。常識的には正確に24時間(86400秒)と認識されているが、実際の地球の自転に基づく平均太陽日(LOD: Length of Day)は日々変動しており、86400秒よりもわずかに長い状態が続いている。この差を調整するために閏秒の挿入が行われることがある。これに対し、単位としての「日(d)」は常に正確に86400秒として扱われる。
よくある質問
「日」の単位記号は何ですか?
日本の計量法における「日」の扱いはどうなっていますか?
実際の1日の長さ(LOD)は正確に24時間ですか?
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参考文献
- 広辞苑第六版【日】
- ブリタニカ百科事典
- 国立天文台 暦Wiki「1日の始まり」
- 国際単位系(SI)第9版(2019)日本語版 産業技術総合研究所
- 計量法 別表第一(第三条関係)
- 経済産業省 計量行政「取引又は証明/計量単位に関するよくある質問と回答」