暦
12月:グレゴリオ暦の最終月

12月はグレゴリオ暦における1年の第12の月です。師走や極月といった異名の由来や、歴史的背景、年中行事について解説します。
📌 主なポイント
- ✓12月はグレゴリオ暦における1年の第12の月であり、31日間ある。
- ✓英語の「December」は、ローマ暦が3月起算であったことに由来し、「第10の月」を意味する。
- ✓「師走」の語源は平安時代には既に不明となっており、僧侶が走るという説は俗説である。
12月は、グレゴリオ暦における1年の第12番目、かつ最終の月であり、日数は31日間です。英語の「December」は、ラテン語で「第10の」を意味する「decem」に由来します。これは、かつてのローマ暦が3月を年の始まりとしていたことに起因しており、3月から数えて10番目の月であった名残です。
師走(しわす)の語源と異名
日本では、旧暦12月を「師走」や「極月(ごくげつ)」と呼んできました。現在では、新暦の12月に対してもこれらの別名が用いられます。
「師走」の語源については、平安時代にはすでに不明となっていました。僧侶(師)が仏事で走り回るためという説は、言語学的な根拠のない「語源俗解」とされています。日本国語大辞典などでは、年の果てを意味する「歳極(としはつ)」の略転や、農事が終わる月であるといった複数の説が挙げられていますが、確定的な結論は出ていません。

その他、12月には「春待月」「氷月」「臘月(ろうげつ)」といった多くの異名が存在します。また、北海道のアイヌ語旭川方言では「雪を落とす月(ウパㇱランケチュㇷ゚)」と呼ばれていました。
年中行事と文化
12月は年末に向けた行事が集中する時期です。12月13日の「正月事始め」や「煤払い」は、新年を迎えるための準備として古くから行われてきました。また、現代ではクリスマスや大晦日といった行事が広く定着しています。
12月のスポーツと季節
12月は多くのスポーツ大会が開催される時期でもあります。全国高等学校駅伝競走大会や全日本フィギュアスケート選手権大会などがこの時期に行われます。また、天文学的には12月21日頃までが射手座、22日頃からは山羊座の期間となります。
よくある質問
「師走」の語源は何ですか?
平安時代にはすでに語源が不明となっていました。僧侶が走り回るという説は俗説であり、実際には「歳極(としはつ)」の略転や、農事が終わる月であるといった複数の説が提唱されています。
なぜ12月なのに「December(10番目)」という名前なのですか?
紀元前46年まで使用されていたローマ暦では3月を年の始まりとしていたため、3月から数えて10番目の月であったことに由来します。
アイヌ語では12月を何と呼びますか?
北海道アイヌ語旭川方言では、「雪を落とす月」を意味する「ウパㇱランケチュㇷ゚(upas ranke cup)」と呼ばれます。
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参考文献
- 関根健一『なぜなに日本語』三省堂、2015年。
- 高島俊男『お言葉ですが…(7)』文藝春秋、2006年。
- 小学館『日本国語大辞典』第11巻、1976年。
- 北海道大学アイヌ・先住民研究センター「月刊シロㇿ」