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防衛気象衛星計画の概要と歴史

防衛気象衛星計画の概要と歴史
アメリカ国防総省が主導した防衛気象衛星計画(DMSP)の歴史、運用、および気象観測ミッションに関する詳細な解説。

📌 主なポイント

  • 防衛気象衛星計画(DMSP)はアメリカ国防総省が主導した極軌道気象衛星プログラムである。
  • 軍事機密としてのミッションは1973年に解除され、1998年からはアメリカ海洋大気庁(NOAA)が衛星の管制とメンテナンスの管轄を引き継いだ。
  • 衛星は平均高度約830キロメートルの太陽同期軌道から地球を観測している。

防衛気象衛星計画(ぼうえいきしょうえいせいけいかく、英: Defense Meteorological Satellite Program: DMSP)は、気象学、海洋学、太陽地球系物理学の研究を深めることを目的としてアメリカ国防総省が打ち上げた極軌道気象衛星プログラムである。

概要と運用体制

DMSPの衛星は、太陽に同期する平均高度約830キロメートル(450海里)の極軌道上から気象画像を送信し続けてきた。作戦に従事する戦闘員が有効な作戦を立案・遂行するために重要な天候や気候のデータを提供することを目的としており、当初はその存在や情報は「知る必要のある」人物だけに限定公開されていた。2007年からはアメリカ海洋大気庁(NOAA)によって衛星運用が行われており、軍事機密としてのミッションは1973年に機密指定が解除された。

歴史と初期の任務

1960年代の初期、米国の高解像度写真偵察衛星であるコロナなどは、地上を撮影したフィルムをカプセルに詰めて大気圏再突入させる方式をとっていた。しかし、目標地点が雲で覆われていると貴重なフィルムが無駄になるため、DMSPは低解像度の衛星画像によって事前に雲の有無を確認する「下見」の役割を果たしていた。全てのDMSP衛星は、およそ101分の周期で地球を周回する太陽同期軌道を採用しており、二日に一度の間隔で地球上の全地表面を通過するように設計されていた。

打ち上げの変遷

DMSPは初期には「プログラム35」というコードネームで知られていた。1962年8月23日、ヴァンデンバーグ空軍基地付近からのスカウト・X-2ロケットを用いた打ち上げが成功した。その後、数々の改良型ブロック(ブロック4Aやブロック5Aなど)が開発され、ソー・ロケット、アトラスE、タイタンII、アトラスVなどの打ち上げ機を使用して展開された。2009年10月18日には、アトラスV 401ロケットを使用してDMSP Block 5D3-F18号機(USA-210)が打ち上げられている。

よくある質問

防衛気象衛星計画(DMSP)の主な目的は何ですか?
気象学、海洋学、太陽地球系物理学の研究を深めるとともに、軍事作戦に必要な天候および気候データを提供することを目的としています。
DMSPの衛星はどの軌道で運用されていますか?
太陽に同期する平均高度約830キロメートル(450海里)の極軌道上で運用されています。
DMSPの運用は現在どこが管轄していますか?
2007年からはアメリカ海洋大気庁(NOAA)によって衛星運用が行われています。

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参考文献

  • Schriever Air Force Base, "Schriever Airmen assist during satellite program move"
  • NASA NSSDC, "DMSP(65-072A) - NSSDC ID: 1965-072A"
  • Lockheed Martin, "Nation’s Newest USAF Environmental Satellite Launched"