物理学
セルシウス度

セルシウス度(°C)の定義、歴史、国際単位系(SI)における位置付け、および温度差の表現方法について解説します。
📌 主なポイント
- ✓セルシウス度は国際単位系(SI)における温度の単位であり、その大きさは1ケルビンと等しい。
- ✓現在の定義では、水の凝固点を0°C、沸点を100°Cとしている。
- ✓名称はスウェーデンの天文学者アンデルス・セルシウスに由来する。
- ✓日本の計量法において、取引や証明に使用できる名称は「セルシウス度」または「度」である。
セルシウス度(degree Celsius、記号: °C)は、セルシウス温度を表すための温度の単位である。国際単位系(SI)において固有の名称と記号を持つ組立単位の一つとして定義されている。
定義
セルシウス度の大きさは、熱力学温度の単位であるケルビン(K)と等しい。セルシウス温度(t)は、ケルビンで表した熱力学温度(T)から273.15を減じたものとして定義される(t = T - 273.15)。このため、温度差や温度間隔を表現する場合、セルシウス度とケルビンの数値は同一となる。
歴史
この単位の名称は、スウェーデンの天文学者アンデルス・セルシウスに由来する。セルシウスは1742年に、1気圧下における水の凝固点を100度、沸点を0度とする目盛りを考案した。現在の凝固点を0度、沸点を100度とする目盛りへの反転については、セルシウスの死後、後任のMårten Strömerや計器制作者のDaniel Ekströmらによる貢献が指摘されており、特定の個人による功績とは見なされていない。
表記と用法
国際単位系(SI)および日本の計量法において、セルシウス度の記号は「°C」と定められている。数値と記号の間には1字分の空白を挿入することが推奨されている。かつて温度間隔を示すために用いられた「deg」という表記は、1980年以降、国際的に使用が禁じられている。
日本における名称
日本では「摂氏度(せっしど)」や「セ氏度」と呼称されることがあるが、日本の計量法上、取引や証明に用いる法定計量単位の名称は「ケルビン」「セルシウス度」「度」のみである。そのため、法的な規制が及ぶ場面では「摂氏度」という名称を使用することはできない。
よくある質問
セルシウス度とケルビンの違いは何ですか?
単位の大きさは同じですが、基準となるゼロ点が異なります。セルシウス温度の0°Cは、ケルビンでは273.15Kに相当します。
「摂氏」という呼び方は正しいですか?
日常的な呼称としては広く定着していますが、日本の計量法上、取引や証明に使用できる正式な名称は「セルシウス度」または「度」です。
温度差を表すときに「deg」を使っても良いですか?
いいえ、1980年以降、温度差や温度間隔を表すために「deg」を用いることは国際的に禁止されています。
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ケルビン温度国際単位系計量法
参考文献
- 国際文書第9版(2019) 国際単位系(SI)日本語版, 産業技術総合研究所 計量標準総合センター
- 計量法(昭和六十六年法律第五十一号)
- 計量単位令(平成四年政令第三百五十七号)
- Anders Celsius 1701-1744, ウプサラ天文台