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電気計量の仕組みと種類:電力量計の構造と法制度

電気計量の仕組みと種類:電力量計の構造と法制度

📌 主なポイント

  • ✓電力量計は電力を積算し計量する電気計器であり、電力取引において不可欠な役割を持つ。
  • ✓誘導形電力量計はアルミニウム製の円盤の回転を利用して電力を計測する。
  • ✓日本では日本電気計器検定所(JEMIC)の検定合格証印が必要であり、有効期限が定められている。

電力量計は、電力を積算し計量する電気計器であり、電力メーターやメーターとも称され、電力の売買取引において極めて重要な役割を担っている。国際法定計量機関からは技術要件や構造要件、検定試験方法に関する勧告が出されており、加盟国は型式承認や検定、再検定時にこれに留意している。

電力量計の種類

電力量計には、計測対象や目的に応じていくつかの種類が存在する。

誘導形電力量計

一般家庭などで広く用いられているのが誘導形電力量計である。アラゴーの円板を応用した原理に基づいており、内部には電力に見合った速度で回転するアルミニウム製の円盤が備わっている。円盤にはクリーピング現象を抑えるための穴や、回転速度を正確に保つための永久磁石などが配置されている。

誘導形電力量計(単相3線式)の一般的な外観
誘導形電力量計 ( 単相3線式 ) 一般家庭でよく目にするタイプ。透明な容器の中に、回転する円盤と電力量を表示する文字盤が見える。

円盤の回転力は減速歯車を介して伝えられ、現字形や指針形の計量装置によって電力量が表示される。

電力量を一桁ずつ指針によって表示するもの
電力量を一桁ずつ指針によって表示するもの

無効電力量計と最大需要電力計

無効電力量計は無効電力を積算計量する計器であり、電流と電圧に位相差を設けた構造を持つ。また、最大需要電力計は特定期間内における最大の電力値を計測するものであり、大規模な電力取引等で利用される。

精密級複合計器(東京電力)の内部構造
精密級複合計器(東京電力) 電力量計、無効電力量計、需要電力計を内蔵した電子式。

電子式電力量計

電子式電力量計は、内部の電子回路を利用して電力を積算計量するものであり、セグメントLEDや液晶ディスプレイによるデジタル表示が行われる。

各国における運用制度

日本では、日本電気計器検定所(JEMIC)の検定に合格したことを示す検定証印が必要であり、有効期限を過ぎたものの使用は計量法違反となる。また、証明用計器(子メーター)の管理や検定期限の遵守が法律で定められている。米国、EUなどでもそれぞれの規格や検証法に基づいた厳格な管理体制が敷かれている。

よくある質問

電力量計とは何ですか?
電力を積算し計量する電気計器であり、電力メーターとも呼ばれ電力取引の基礎となります。
誘導形電力量計の仕組みはどうなっていますか?
アラゴーの円板の原理を応用し、電圧コイルと電流コイルによってアルミニウム製の円盤を回転させて電力を計測します。
子メーターとは何ですか?
大家などが店子や自販機設置者への料金再請求に用いる証明用の計器であり、計量法上の検定受検義務があります。

参考文献