ドイツ気象局(DWD):概要と役割
📌 主なポイント
- ✓ドイツ気象局(DWD)は、ドイツ連邦デジタル・交通省の傘下にある気象機関である。
- ✓本部はオッフェンバッハ・アム・マインに所在する。
- ✓1952年に設立され、ドイツ再統一後に旧東ドイツの気象業務を統合した。
- ✓数値予報モデルの開発や、熱波警報を含む公衆向け気象サービスの提供を主な任務とする。
ドイツ気象局(Deutscher Wetterdienst、略称:DWD)は、ドイツ連邦共和国における気象および気候の監視を担う科学機関です。本部はヘッセン州のオッフェンバッハ・アム・マインに置かれています。
組織と運営
DWDはドイツ連邦デジタル・交通省の管轄下にあり、気象業務に関する法律(Gesetz über den Deutschen Wetterdienst)に基づいて運営されています。主な任務は、一般公衆向けの気象予報や警報の発信、および航空・航海・農業といった特定の産業分野に対する専門的な気象サービスの提供です。組織内には約2,600名の職員が在籍しており、国内各地に地域センターを展開しています。
数値予報と技術
DWDは高度な数値予報モデルを開発・運用しています。2002年からは全球静力学モデル「GME」を運用し、地域モデルとしては「HRM(High Resolution Regional Model)」や、非静力学モデルである「LME(Lokal-Modell for Europe)」などが開発されました。これらの計算処理を支えるため、スーパーコンピュータの導入など技術的なインフラ整備も進められています。
歴史と発展
DWDは1952年に設立され、その後、ドイツ連邦共和国のWMO(世界気象機関)加盟や、1990年のドイツ再統一に伴う旧東ドイツの気象組織との統合を経て発展してきました。1990年代以降は、観測技術の向上に伴い、有人の観測地点を削減しつつ、気象レーダーや衛星観測を主体とした効率的な観測網へと移行しています。
公衆サービスと活動
DWDは気象警報の発表のほか、国家気候アーカイブの運営や専門図書館の管理を行っています。2003年の熱波による甚大な被害を受け、2005年からは熱波警報の運用を開始しました。また、インターネットを通じた気象情報の無料提供や、花粉情報の配信など、市民の安全と健康に資するサービスを展開しています。
よくある質問
ドイツ気象局の主な役割は何ですか?
DWDはどのような数値予報モデルを使用していますか?
熱波警報はいつから始まりましたか?
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参考文献
- 日本経済新聞「NECスパコン、ドイツ気象庁に 受注額60億円、洪水対策で」
- Eikenberg, S. et al. (2011). "Evaluation of ice and snow content in the global numerical weather prediction model GME with CloudSat". Geoscientific Model Development, 4, 422.
- Brazilian Navy Hydrographic Center (2009). "HRM - Atmospheric Model".
- Schultz, J.-P. (2006). "The New Lokal-Modell LME of the German Weather Service". Consortium for Small-scale Modeling (6).
- Berliner Morgenpost (2009). "Neuer Computer sagt Wetter genauer voraus".