気象学
露点温度の概要と測定原理

露点温度とは、空気中の水蒸気が凝縮して結露が生じる温度のことです。本記事では、露点温度の定義、測定方法、および霜点温度との違いについて解説します。
📌 主なポイント
- ✓露点温度は、空気中の水蒸気が凝縮して結露が生じる温度である。
- ✓相対湿度が100%のとき、気温と露点温度は一致する。
- ✓霜点温度は、水蒸気が昇華して固体結晶を生じる温度である。
露点温度(ろてんおんど、英: dew point)とは、湿った空気を冷却していった際に、含まれる水蒸気が凝縮して水滴(結露)が生じ始める温度を指します。この温度は、その空気中の水蒸気圧が飽和水蒸気圧と等しくなる温度と定義され、空気の湿り具合を示す指標として広く用いられます。
測定と算出
露点温度は、露点計を用いた直接測定のほか、気温と相対湿度から算出することが可能です。相対湿度が100%の状態では、現在の気温がそのまま露点温度となります。

露点温度の算出には、飽和水蒸気圧表や空気線図を用いた近似計算、あるいはコンピュータによる自動計算が行われます。水蒸気圧etは、相対湿度RHと飽和水蒸気圧estを用いて以下の式で表されます。

産業および気象における利用
露点温度は、空気がどれだけ湿っているかを直接的に示す数値であり、数値が高いほど湿度は高く、低いほど乾燥していることを意味します。欧米の天気予報では相対湿度よりも頻繁に使用される傾向があり、農業や海岸地方の気象管理において重要な指標となります。また、産業分野では空圧機器のエアドライヤの性能評価など、空気の乾燥度を厳密に管理する必要がある場面で活用されています。
霜点温度
空気を冷却する過程で、水蒸気が昇華して物体表面に固体結晶(霜)を生じる温度を霜点温度(しおてんおんど)と呼びます。これは空気中の水蒸気分圧が、氷に対する飽和水蒸気圧と等しくなる温度を指します。
よくある質問
露点温度が高いとどうなりますか?
露点温度が高いということは、空気中に含まれる水蒸気量が多く、湿度が高い状態であることを意味します。
露点温度と霜点温度の違いは何ですか?
露点温度は水蒸気が液体(水滴)に凝縮する温度ですが、霜点温度は水蒸気が固体(氷の結晶)に昇華する温度を指します。
露点温度はどのように測定しますか?
鏡面冷却式露点計や、高分子式・酸化アルミ式静電容量センサなどの専用の計測機器を用いて測定されます。
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参考文献
- 英国国立物理学研究所・英国計測制御学会「湿度測定の指針」
- 前野紀一「霜点温度」『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館