地質学
苦灰岩(ドロストーン)の概要と地質学的特性

苦灰岩(ドロストーン)は、苦灰石を主成分とする堆積岩です。その形成過程や石灰岩との違い、地質学的な特徴について解説します。
📌 主なポイント
- ✓苦灰岩は苦灰石(ドロマイト)を主成分とする堆積岩である。
- ✓別名として白雲岩とも呼ばれる。
- ✓石灰岩中のカルシウムがマグネシウムに置換されることで形成されることが多い。
苦灰岩(くかいがん、英: dolostone)は、苦灰石(ドロマイト、CaMg(CO3)2)を主成分とする堆積岩の一種です。別名として白雲岩(はくうんがん)とも呼ばれます。一般的に「ドロマイト」という名称は鉱物である苦灰石を指すことが多いですが、岩石としての苦灰岩を指してドロマイトと呼称されることもあります。


形成過程と組成
苦灰岩は、主に石灰岩が変質する過程で形成されると考えられています。石灰岩を構成する方解石(CaCO3)や霰石中のカルシウムの一部がマグネシウムに置き換わる「苦灰石化作用」を経て生成されます。自然界に存在する苦灰岩の多くは、完全に苦灰石のみで構成されているわけではなく、方解石などの他の炭酸塩鉱物を一定割合で含んでいるのが一般的です。
地質学的分類
堆積岩の中でも炭酸塩岩に分類され、地球の地殻において広く分布しています。その生成環境や化学組成の分析は、過去の海洋環境や地殻変動を解明する上で重要な手がかりとなります。
よくある質問
苦灰岩とドロマイトの違いは何ですか?
苦灰岩は岩石の名称であり、ドロマイトは主にその主成分である鉱物(苦灰石)を指します。ただし、岩石を指してドロマイトと呼ぶ場合もあります。
苦灰岩はどのようにしてできますか?
主に石灰岩に含まれる方解石や霰石のカルシウムが、マグネシウムに置き換わる苦灰石化作用によって形成されます。
関連記事
堆積岩石灰岩炭酸塩岩苦灰石地質学
参考文献
- 黒田吉益・諏訪兼位『偏光顕微鏡と岩石鉱物 第2版』共立出版、1983年。
- 益富壽之助『原色岩石図鑑 全改訂新版』保育社、1987年。
- 豊遙秋・青木正博『検索入門 鉱物・岩石』保育社、1996年。