インターネット技術

インターネットにおけるドメイン名の構造と管理体制

インターネットにおけるドメイン名の構造と管理体制
インターネットのドメイン名について、階層構造、ICANNによる管理体制、登録ルール、および名前衝突の問題点を解説します。

📌 主なポイント

  • ドメイン名は、インターネット上でネットワーク環境やホストを特定するために用いられる識別名である。
  • ドメイン名の管理はICANNによって一元的に行われており、階層構造を形成している。
  • ドメインの登録は原則として先願主義に基づいており、WHOISデータベースへの情報登録が義務付けられている。

ドメイン名は、インターネット上で接続先のネットワーク環境や特定のホストを識別するために用いられる名称である。ウェブサイトの閲覧や電子メールの送受信など、様々なネットワークサービスを特定する役割を持ち、URLの一部を構成している。

ドメインの階層構造
ドメインの階層構造

階層構造

インターネット上のドメイン名は階層的な構造を持っている。最上位に位置するトップレベルドメイン(TLD)には、国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)やジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)などが存在する。その下位にセカンドレベルドメインやサードレベルドメインが配置され、さらに個別のホストを特定するホスト名が組み合わされる。

管理と登録ルール

全てのドメイン名は、インターネットの資源を調整・管理するICANNの統括下に置かれている。新規のトップレベルドメインの追加や管理にはICANNの承認が必要であり、一般的には「ICANN→レジストリ→レジストラ→リセラー→登録者」という流通・登録の経路を経る。

  • 先願主義:ドメイン名を使用する権利は、原則として最初に申請した者に与えられる。
  • 登録期間:通常は最低1年から最大10年までの範囲で登録・更新が可能である。
  • WHOIS公開:登録が行われると、登録者や技術担当者の連絡先、ネームサーバーなどの情報がWHOISデータベースに登録され、一般に公開される。
  • ドメイン名紛争処理:不正な目的で取得されたドメインに対しては、商標権者が移転や取り消しを請求できる制度が整備されている。

名前衝突(Name Collision)

独自に定めたプライベートなドメイン名が、グローバルなインターネット空間におけるドメイン名と重複して発生する現象を名前衝突と呼ぶ。組織内ネットワーク等でパブリックに存在しない文字列を内部用として利用していた場合、新gTLDの追加によって予期せぬ名前解決の問題が生じるリスクがある。

よくある質問

ドメイン名とは何ですか?
インターネット上で接続先のネットワーク環境や特定のホスト、ウェブサイト、電子メールなどのサービスを特定するための名前です。
ドメイン名はどのように管理されていますか?
世界中で重複しないよう、ICANNによって一元管理されており、レジストリやレジストラを介して登録・運用されています。
名前衝突とは何ですか?
内部ネットワークなどで使用していた独自ドメイン名が、新しく追加されたグローバルなトップレベルドメインと重複し、名前解決において問題を引き起こす現象です。

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参考文献

日本ネットワークインフォメーションセンター (JPNIC) 各種解説資料、IETF RFC 6762