物理学

ダイン (力の単位)

ダイン(dyne)は、CGS単位系における力の単位です。その定義、歴史、および国際単位系(SI)との関係について解説します。

📌 主なポイント

  • ダインはCGS単位系における力の単位である。
  • 1ダインは、1グラムの質量に1cm/s²の加速度を与える力と定義される。
  • 1ダインは10のマイナス5乗ニュートン(10⁻⁵ N)に相当する。
  • 名称はギリシャ語で「力」を意味する「dynamis」に由来する。

ダイン(dyne、記号: dyn)は、CGS単位系における力の単位です。名称は「力」を意味するギリシャ語の「δύναμις(dynamis)」に由来します。

定義と物理的性質

1ダインは、質量1グラム(g)の物体に1センチメートル毎秒毎秒(cm/s²)の加速度を生じさせる力と定義されています。物理学の式では、1 dyn = 1 g·cm/s² と表されます。

また、1ダインの力で物体を1センチメートル動かした際に行われる仕事(エネルギー)の単位は、エルグ(erg)と呼ばれます。

国際単位系(SI)との関係

現在、科学技術の分野では国際単位系(SI)の力の単位であるニュートン(N)の使用が推奨されています。ダインは非SI単位であり、ニュートンとの換算関係は以下の通りです。

1 dyn = 10⁻⁵ N

この関係は、ニュートンの定義(1 N = 1 kg·m/s²)から導かれます。

歴史と現状

ダインという単位は、1873年にイギリス科学振興協会によって初めて提案されました。かつては広く用いられていましたが、現在では計量法などの規定により、商取引や証明における使用は制限されています。日本では1995年10月1日以降、商取引等でのダインの使用が禁止されており、ニュートンへの移行が完了しています。

よくある質問

ダインは現在も使用されていますか?
科学的な文脈で過去の文献を参照する場合などを除き、現代ではほとんど使用されません。日本では商取引等での使用が禁止されています。
ダインとニュートンの違いは何ですか?
ダインはCGS単位系(グラム、センチメートル、秒)に基づく単位であり、ニュートンは国際単位系(SI、キログラム、メートル、秒)に基づく単位です。

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CGS単位系ニュートン (単位)エルグ計量法

参考文献

  • Thomson, Sir Wl; et al. (1873). First Report of the Committee for the Selection and Nomenclature of Dynamical and Electrical Units. British Association for the Advancement of Science. p. 224.
  • Lindeburg, Michael R. (2011). Civil Engineering Reference Manual for the Pe Exam. Professional Publications. ISBN 1591263417.
  • Wurbs, Ralph A. Fort Hood Review Sessions for Professional Engineering Exam.